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ロスモンド・トムソン症候群の特徴を示すマウス及びその作製方法

国内特許コード P05A006969
整理番号 NIRS-177
掲載日 2005年4月8日
出願番号 特願2003-185409
公開番号 特開2005-013151
登録番号 特許第4217782号
出願日 平成15年6月27日(2003.6.27)
公開日 平成17年1月20日(2005.1.20)
登録日 平成20年11月21日(2008.11.21)
発明者
  • 安倍 真澄
出願人
  • 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
発明の名称 ロスモンド・トムソン症候群の特徴を示すマウス及びその作製方法
発明の概要 【課題】ロスモンド・トムソン症候群の特徴を示す非ヒト哺乳動物、特にマウス及びその作製方法を提供する。
【解決手段】RECQL4遺伝子のエキソン13に変異を導入する。
従来技術、競合技術の概要


ロスモンドは、多形皮膚萎縮症(ポイキロデルマ、poikiloderma)と若年性の白内障を特徴とする疾患を、トムソンは多形皮膚萎縮症と遺伝性の骨形成異常を特徴とする疾患を報告したが(Rothmund, A. (1868) Uber cataracten in verbindung mit einer eigenthumlichen hautdegeneration. Arch. Klin. Exp. Ophthal., 4, 159-182.、Thomson, M.S. (1936) Poikiloderma congenitale. Br. J. Dermatol., 48, 221-234)、後に、ロスモンド・トムソン症候群として病名が統一された。即ち、ロスモンド・トムソン症候群(以下RTSと略記)は、成長障害、多形皮膚萎縮症, 脱毛、白内障、骨形成異常、骨肉腫の発がん頻度が高いという徴候を示す常染色体劣性遺伝病である(Ichikawa, K., Noda, T. and Furuichi, Y. (2002) Preparation of the gene targeted knockout mice for human premature aging diseases, Werner syndrome, and Rothmund-Thomson syndrome caused by the mutation of DNA helicases. Nippon Yakurigaku Zasshi., 119, 219-226.、Vennos, E.M. and James, W.D. (1995) Rothmund-Thomson syndrome. Dermatol. Clin., 13, 143-150.、Vennos, E.M., Collins, M. and James, W.D. (1992) Rothmund-Thomson syndrome: review of the world literature. J. Am. Acad. Dermatol., 27, 750-762)。



これらの症状はまたRTSが早期老化症候群であることを示唆する。代表的な早期老化症候群として、ウェルナー症候群とブルーム症候群が知られ、それぞれ、WRN遺伝子とBLM遺伝子の突然変異が原因であることが知られている(Mohaghegh, P. and Hickson, I.D. (2001) DNA helicase deficiencies associated with cancer predisposition and premature ageing disorders. Hum. Mol. Genet.,
10, 741-746.)。
これらの遺伝子はRecQヘリケース遺伝子(RecQ helicase)ファミリーに属している。この同じファミリーに属しているRECQL4遺伝子については、多くのRTS患者で突然変異が見つかっている。突然変異は、RECQL4タンパク質分子の中でとくにヘリケース活性をもつ部分に集中している(図1の矢印部分)。そこで、RECQL4遺伝子のヘリケース活性部分の変異がRTSの原因なのかを確認し、RTS患者のマウスモデルを作る目的で、RECQL4遺伝子を破壊したマウス個体の作製が試みられていた。しかし、RECQL4遺伝子の22個のエキソンの中でエキソン5~8をノックアウトしたマウスは胎生3.5~6.5日に死亡し、作製には成功していなかった(Ichikawa, K., Noda, T. and Furuichi, Y. (2002) Preparation of the gene targeted knockout mice for human premature aging diseases, Werner syndrome, and Rothmund-Thomson syndrome caused by the mutation of DNA helicases. Nippon Yakurigaku Zasshi., 119, 219-226)。
【非特許文献1】
Ichikawa, K., Noda, T. and Furuichi, Y. (2002) Preparation of the gene targeted knockout mice for human premature aging diseases, Werner syndrome, and Rothmund-Thomson syndrome caused by the mutation of DNA helicases. Nippon Yakurigaku Zasshi., 119, 219-226

産業上の利用分野


本発明は、ロスモンド・トムソン症候群の特徴を示す非ヒト哺乳動物、特にマウス及びその作製方法に関する。より具体的には、RECQL4遺伝子のエキソン13に変異を有し、ロスモンド・トムソン症候群の特徴を示すマウス及びその作製方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
RECQL4遺伝子のエキソン13に変異をホモで有し、
RECQL4遺伝子のエキソン14~22が、野生型RECQL4遺伝子のエキソン14~22に対応するアミノ酸配列をコードしており、
RECQL4がヘリカーゼ活性を喪失しており、かつ、
ロスモンド・トムソン症候群の特徴を示す、マウス。

【請求項2】
RECQL4遺伝子のエキソン13全体が欠失している、請求項1に記載のマウス。

【請求項3】
RECQL4遺伝子のエキソン13が配列番号3に記載の配列を有する、請求項2に記載のマウス。

【請求項4】
RECQL4遺伝子のエキソン13へ変異をホモで導入することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のマウスの作製方法。

【請求項5】
作製されたマウスのRECQL4遺伝子のエキソン13全体が欠失している、請求項4に記載の方法。

【請求項6】
RECQL4遺伝子のエキソン13が配列番号3に記載の配列を有する、請求項5に記載の方法。

【請求項7】
RECQL4遺伝子のエキソン13への変異導入をジーンターゲッティングによって行う、請求項4~6のいずれか1項に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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