TOP > 研究報告検索 > 高リサイクル性を有する森林資源の開発

高リサイクル性を有する森林資源の開発

研究報告コード R000000347
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 小名 俊博
研究者所属機関
  • 王子製紙(株)森林資源研究所
研究機関
  • 王子製紙(株)森林資源研究所
報告名称 高リサイクル性を有する森林資源の開発
報告概要 資源循環型社会の構築にはリサイクル性のよい,生産性の高い森林資源の創出が重要である。本研究ではリサイクル性への関与が考えられる,樹木の細胞比率,形態,化学構成成分,化学構造などの迅速測定法を開発した。測定法には近赤外フーリエ変換ラマン分光法-多変量解析を用いた。その結果,
1)細胞壁率,細胞長,及び細胞寸法の測定を行い,従来の顕微鏡法との高い相関を得た,
2)化学成分として,ホロセルロース,α-セルロース,ヘミセルロース,リグニン,アルカリ抽出物,グルコース,キシロース,ガラクトースなどの定量を行い,従来の化学定量値とよい相関を得た,
3)ユーカリの樹幹内異変を用い,放射柔細胞,及び縦方向柔細胞の細胞比率,細胞壁厚などの細胞特性とパルプ特性との関係を討議した。
これらの結果をリサイクル性の良好な樹木の選別に応用し,CO2固定も視野に入れた交雑育種(植林)の重要性を論じた。
研究分野
  • 有機化合物の赤外・Ramanスペクトル(分子)
  • 森林保育
  • 木材の性質・構造
  • 木材化学
  • パルプ製品
関連発表論文 (1)Ona, T., Sonoda, T., Ito, K., Shibata, M., Ootake, Y., Ohshima, J., Yokota, S. and Yoshizawa, N. In situ determination of proportion of cell types in wood by FT-Raman spectroscopy. 545-546, In: Spectroscopy of Biological Molecules: New Directions, Eds. Greve, J., Puppels, G.J. and Otto, C., Kluwer Academic Publishers (1999).
(2)Ona, T., Sonoda, T., Ito, K., Shibata, M., Ootake, Y., Ohshima, J., Yokota, S. and Yoshizawa, N. Quantitative FT-Raman spectroscopy to measure wood cell dimensions. The Analyst, Vol. 124: 1477-1480 (1999).
(3)Ona, T., Sonoda, T., Ito, K., Shibata, M., Ootake, Y., Ohshima, J., Yokota, S. and Yoshizawa, N. Rapid determination of cell morphology in Eucalyptus wood by Fourier transform Raman spectroscopy. Applied Spectroscopy, Vol. 53: 1078-1082 (1999).
(4)小名俊博、有用資源選んで植林も—樹木の構造5分以内に解析—、日経産業新聞、第1面、平成11年9月1日(1999).
(5)小名俊博、樹木の細胞構造解析—森林有効利用に道—、日本経済新聞、第33面、平成11年9月14日(1999).
(6)小名俊博、樹木構造の解析で新技術を開発、ワールドパルプアンドペーパーFuture、Vol.25:6(1999).
(7)Ona, T. Analysis of cell morphology in wood by Fourier transform Raman spectroscopy. New Technology Japan by JETRO, Vol. 27: 37 (1999).
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「資源循環・エネルギーミニマム型システム技術」研究代表者 小名 俊博(王子製紙(株)森林資源研究所)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 小名 俊博. 資源循環・エネルギーミニマム型システム技術 高リサイクル性を有する森林資源の開発. 戦略的基礎研究推進事業 平成11年度 研究年報.科学技術振興事業団, 2000. p.1267 - 1270.

PAGE TOP