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低次元金属・超伝導体の超異方性強磁場効果 磁場が鋭さを見せるとき

研究報告コード R000000496
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 石黒 武彦
研究者所属機関
  • 京都大学名誉教授
研究機関
  • 京都大学大学院理学研究科
報告名称 低次元金属・超伝導体の超異方性強磁場効果 磁場が鋭さを見せるとき
報告概要 低次構造の超伝導体の強磁場下における振舞を調べている。低次元構造の超伝導体として層状構造の有機超伝導体(ET)2Cu[N(CN)2]Brと酸化物超伝導体Sr2RuO4,Bi2Sr2CaCu2O8を取り上げた。層状構造の超伝導体に対して層面に平行な磁場を掛けたとき,観測される上部臨界磁場の鋭いピーク(図1)は軌道磁気効果が抑制されたことによる。酸化物超伝導体Sr2RuO4では2次元的な三重項超伝導体に特有の磁場方向に強く依存する電子比熱が観測された(図2)。Sr2RuO4の特長は電子構造が明らかにされている数少ない遷移金属酸化物超伝導体であるため,磁場下で多様な姿を見せる三重項超伝導体の本質を洗い出すことを可能にしている。Bi2Sr2CaCu2O8では超伝導面間に閉じ込められた磁束に電磁力を掛けることにより,超音波が発生することを示し,真性ピンニング効果を明らかにした。磁場の方向を超伝導面から傾けると超音波発生効率は急速に低下した(図3)。一方,層面に平行な磁場を掛けた時,形成されるジョセフソン磁束は超伝導面に沿って自由に動ける事を高周波(約2MHz)に対する磁化率測定で示した。
画像

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研究分野
  • 比熱・熱伝導一般
  • 酸化物系超伝導体の物性
  • 有機物系超伝導体の物性
  • Josephson接合・素子
  • 酸化物結晶の磁性
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「極限環境状態における現象」研究代表者 石黒 武彦(京都大学大学院理学研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 石黒 武彦. 低次元金属・超伝導体の超異方性強磁場効果 磁場が鋭さを見せるとき. 戦略的基礎研究推進事業「極限環境状態における現象」兼平成8年度採択研究課題終了シンポジウム 講演要旨集,2001. p.13 - 16.

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