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ポリペプチド固体における可逆なヘリックス-ヘリックス転移 その駆動力とメカニズムを追う

研究報告コード R000000613
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 坂尻 浩一
  • 渡邊 順次
研究者所属機関
  • 東京工業大学工高分子工学専攻
  • 東京工業大学工高分子工学専攻
研究機関
  • 東京工業大学工高分子工学専攻
報告名称 ポリペプチド固体における可逆なヘリックス-ヘリックス転移 その駆動力とメカニズムを追う
報告概要 狂牛病,ヒトクロイツフェルトヤコブ病,およびアルツハイマー病は分子のα-ヘリックス構造がβ-シート構造へ転移することで発病すると言われている。我々はこの点に着目し,ポリペプチドの二次的構造変化について研究し,アスパルギン酸エステルの繰り返し単位を持つポリペプチド螺旋分子の巻き性が温度により右から左へ,可逆に反転する現象を溶液のみならず,固体状態でも観察した。その代表的な試料であるポリ(β-フェニルプロピル-L-アスパルテート)における固体状態の可逆的転移変化について,IR二色比,複屈折性測定をとうして考察した。転移は分子長軸方向の配向を維持したまま,一次元ジッパータイプで起きた。また,側鎖の配向は転移で著しく変化し,左巻きヘリックスでは側鎖の運動性が著しく増大することを観察した。このことは,螺旋分子の巻き性の転移が左右ヘリックス側鎖構造のエントロピー差により誘引されることを示唆するものである。
研究分野
  • 分子の立体配置・配座
  • 高分子固体の構造と形態学
  • 高分子の立体構造
  • 蛋白質・ペプチド一般
  • 分子構造
関連発表論文 (1)J. Watanabe, S. Okamoto, K. Satoh, K. Sakajiri, H. Furuya and A. Abe, Macromolecules 29, 7084 (1996)
(2)K. Sakajiri, K. Satoh, S. Kawauchi and J. Watanabe, J. Mol. Struct., 476, 1 (1999)
(3)K. Sakajiri, K. Satoh, K. Yoshioka, S. Kawauchi and J. Watanabe, J. Mol. Struct., 477, 175 (1999)
(4)K. Sakajiri, S. Saeki, S. Kawauchi and J. Watanabe, Polym. J., 32, 803 (2000)
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「分子複合系の構築と機能」研究代表者 藤木 道也(日本電信電話(株)物性科学基礎研究所)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 坂尻 浩一,渡邊 順次. ポリペプチド固体における可逆なヘリックス-ヘリックス転移 その駆動力とメカニズムを追う. 戦略的基礎研究推進事業 分子複合系の構築と機能 平成12年度 シンポジウム,2000. p.49 - 49.

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