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DNA折り畳み転移において塩濃度依存的に形成される分子鎖内相分離構造

研究報告コード R000000641
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 湊元 幹太
  • 吉川 研一
研究者所属機関
  • 名古屋大学大学院人間情報学研究科
  • 京都大学大学院理学研究科
研究機関
  • 名古屋大学大学院人間情報学研究科
  • 京都大学大学院理学研究科
報告名称 DNA折り畳み転移において塩濃度依存的に形成される分子鎖内相分離構造
報告概要 近年,DNAの折り畳み転移が,個々の分子鎖の広がった状態と折り畳まれた状態の2状態の間を不連続に転移する高次構造のスイッチングであることが明らかになった。ここでは,これまでより10倍濃いNaCl濃度の溶液中において,ポリアミンの濃度増加に伴う折り畳み転移の様子を蛍光顕微鏡により観測した。この折り畳みが10 mM Tris-HCl緩衝液中では不連続なスイッチング(分子鎖間相分離)として観測されるのに対して,100 mM NaClを含む10 mM Tris-HCL緩衝液中では転移領域において図1のようなDNA単分子鎖の高次構造が高頻度で現われる転移として観測された。これは1本のDNA分子鎖上に広がった状態と折り畳まれた状態とが分離・共存しており,分子鎖内相分離構造と呼ぶことができる。一価塩濃度の増大は,多価カチオンによるDNAの折り畳み転移を,単分子鎖レベルの構造のスイッチングから,分子鎖内ドメインのスイッチングに変えると考えられる。
画像

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研究分野
  • 光学的測定とその装置一般
  • 相転移・臨界現象一般
  • 一成分系の相平衡・状態図
  • 高分子溶液の物理的性質
  • 核酸一般
関連発表論文 (1)K. Tsumoto and K. Yoshikawa, Biophys. Chem. 82 (1999) 1-8.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、研究領域「分子複合系の構築と機能」研究代表者 吉川 研一(京都大学大学院理学研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 湊元 幹太,吉川 研一. DNA折り畳み転移において塩濃度依存的に形成される分子鎖内相分離構造. 戦略的基礎研究推進事業 分子複合系の構築と機能 平成12年度 シンポジウム,2000. p.69 - 69.

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