TOP > 研究報告検索 > ATP存在下でのキネシンの微小管への協同的結合

ATP存在下でのキネシンの微小管への協同的結合

研究報告コード R990003904
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 武藤 悦子
研究者所属機関
  • 理化学研究所脳科学総合研究センター
研究機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
報告名称 ATP存在下でのキネシンの微小管への協同的結合
報告概要 ガラス針を使ってキネシン1分子の発生する力を測定する実験系で,微小管がキネシンのある床面と何度も接触しているにも関わらず,なかなか滑り運動は発生しないのに,いったん滑り運動が起きて張力が発生すると,その後は滑り運動を何度も繰り返し起こさせることが容易になるという奇妙な現象を確認した。そこで,ATP存在下でキネシンが微小管と結合する様子を光学顕微鏡下で直接観察した。
1)通常のキネシンコートしたビーズの結合を観察する実験系と,
2)エバネセント照明を用いた1分子顕微鏡で蛍光標識したキネシン分子の結合を観察する実験系,
を用いた。両実験系において,キネシンの結合は協同的であり,キネシン分子もしくはビーズが微小管に結合しているその近傍数μmにわたって,結合レートは2~5倍増加していることが分かった。このことは,微小管にはキネシンに対する親和性の高い活性化状態と低い非活性化状態があって,キネシンが結合することによってその近傍で微小管の活性化状態が誘起されると思われた。
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

R990003904_01SUM.gif R990003904_02SUM.gif R990003904_03SUM.gif
研究分野
  • 生体の顕微鏡観察法
  • 生物学的機能
  • 細胞構成体の機能
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、柳田生体運動子プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 武藤 悦子. ATP存在下でのキネシンの微小管への協同的結合. 創造科学技術推進事業 柳田生体運動子プロジェクトERATO Yanagida Biomotron Project Symposium on Single Molecular Process in Bio-systems.(研究期間:1992-1997),1997. p.39 - 42.

PAGE TOP