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やわらかい脳のための堅い分子的基盤 チャネル分子の動態を可視化する

研究報告コード R993100857
掲載日 2007年5月11日
研究者
  • 岡村 康司
研究者所属機関
  • 通商産業省 工業技術院 生命工学工業技術研究所
研究機関
  • 通商産業省 工業技術院 生命工学工業技術研究所
報告名称 やわらかい脳のための堅い分子的基盤 チャネル分子の動態を可視化する
報告概要 マボヤ幼生(A)のcDNAライブラリーからNaチャンネル(I),Kチャンネル(II),Caチャンネル(III)のcDNAを同定した。Iのin situ hybridizationにより,Aの神経系の位置情報を把握した(図1)。発生過程で電流の検出される順序は最初III,次いで活動電位形成に関連するI,IIであった。IIの機能を阻害してIIIを活性化させるため,IIの不活性ヘテロマー作成を試み強制発現させた結果,ニューロンの軸索伸長が途中で止まり,形態異常を起こし,筋へのシナプス形成が阻害された。これは,神経分化の初期に出現するIIIが電気生理的に神経突起の伸長に関与する可能性を示唆した。GFP融合IIIのcDNAからRNAを合成してアフリカツメガエルの卵母細胞に注入し緑色蛍光およびIIIとほぼ同様な機能を確認した。マボヤのIIIのN末端にGFPを融合させユウレイボヤはいに強制発現させた結果,GFP単独発現と異なり幼生尾部筋細胞の核,細胞膜周辺に蛍光を観察し,膜系へのIIIの分布を示唆した(図2)。
画像

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研究分野
  • 遺伝子操作
  • 細胞膜の輸送
  • 動物の生化学
  • 神経系一般
  • 発生と分化
関連発表論文 (1)Okada T., Hirano H, Takahashi K, Okamura Y (1997) Distinct neuronal lineages of the ascidian embryo revealed by expression of a sodium channel gene. Developmental Biology 190:6197-6201
(2)Na+チャネルの構造、岡村 康司、蛋白質核酸酵素増刊号、脳における情報伝達、1997
(3)Na+チャネルの構造と機能 岡村 康司 神経研究の進歩、42巻2号、192-201,1998
研究制度
  • さきがけ研究21、「知と構成」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 岡村 康司. やわらかい脳のための堅い分子的基盤 チャネル分子の動態を可視化する. 「さきがけ研究21」研究報告会「知と構成」領域 講演要旨集(研究期間1995-1998),1998. p.23 - 28.

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