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膜結合型増殖因子によるジャクスタクライン

研究報告コード R993100865
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 岩本 亮
研究者所属機関
  • 大阪大学微生物病研究所発生遺伝学分野
研究機関
  • 久留米大学分子生命科学研究所
報告名称 膜結合型増殖因子によるジャクスタクライン
報告概要 染色体異常を解析する体系的な実験的アプローチとして、出芽酵母二倍体細胞で生じるヘテロ接合性の喪失(LOH)を対象として分子レベルでの解析を試みた(図1)。野生株でのLOHの原因としては寄与の大きな順に、染色体の喪失、アリル間の組替え、染色体内欠失や転座等の異常染色体が同定された(表1)。異常染色体の欠失領域を特定するためには、第III染色体下腕について特異的な領域を選定し、各領域のコピー数をPCRを利用して定量した(図2)。この解析で特定された染色体再編の境界位置をもとに、切断点を含む染色体再編領域をクローニングし、その塩基配列を決定した。染色体内欠失や転座の融合はゲノム上に散在するレトロトランスポゾン等の繰り返し配列で生じており、異常染色体の発生には主に相同組換えが関与することが示唆された。これらの結果は、通常の細胞増殖の過程、特にDNA複製に関連して組換え修復を必要とする様な内在性のDNA障害が高頻度に生じていることを示している。
画像

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研究分野
  • サイトカイン
  • 細胞生理一般
  • 酵素生理
  • 造血・リンパ系一般
関連発表論文 (1)Nakamura, Y., Iwamoto, R. and Mekada, E., Expression and distribution of CD9 in Myelin of the central and peripheral nervous systems. Am. J. Pathol., 149, 575-583 (1996)
(2)岩本 亮、目加田 英輔、膜結合型増殖因子によるジャクスタクライン機構、実験医学増刊細胞接着研究の最前線14,2400-2405(1996)
(3)岩本 亮、目加田 英輔、細胞増殖因子の機能と細胞外マトリックスおよび細胞接着因子 医学&サイエンスシリーズ、細胞接着のしくみと疾患、pp66-72(1998)
(4)Izumi, Y., Hirata, M., Hasuwa, H., Iwamoto, R., Umata, T., Miyado, K., Tamai, Y., Kurisaki, T., Sehara-Fujisawa, A., Ohno, S., and Mekada, E., A mettaloprotease-disintegrin, MDC9/Meltrin-g/ADAM9, and PKCd are involved in TPA-induced ectodomain shedding of membrane-anchored heparin-binding EGF-like groth factor. EMBO J., 17, 7260-7272(1998)
(5)Iwamoto, R., Handa, K., and Mekada, Contact-dependent growth inhibition and apoptosis of epidermal growth factor (EGF) receptor-expressing cells by the membrane-anchored form of heparin-binding EGF-like growth factor. J. Biol Chem., 274,25906-25912 (1999)
(6)Ryo Iwamoto, and Eisuke Mekada, Heparin-binding EGF-like growth factor: a juxtacrine growth factor. Cytokine and Gowth Factor Reviews, 11, 335-344(2000)
研究制度
  • さきがけ研究21、「遺伝と変化」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 岩本 亮. 膜結合型増殖因子によるジャクスタクライン. 「さきがけ研究21」研究報告会「遺伝と変化」領域 講演要旨集(研究期間1995-1998),1998. p.25 - 34.

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