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染色体再編の分子メカニズムを探る

研究報告コード R993100866
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 梅津 桂子
研究者所属機関
  • 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科
研究機関
  • 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科
報告名称 染色体再編の分子メカニズムを探る
報告概要 Saccharomyces cerevisiaeの2倍体細胞を用いて検討した。片方の染色体にのみURA3配列を挿入し,LOHに伴う変化(図1)をURA3の喪失による5-FOA耐性株として選択した。2倍体では本法で染色体再編を特異的に検出し得た。シングルマーカー検出系では染色体喪失が62%,相同染色体間アレル組替が30%,染色体のサイズ変化が8%であった(図2)。トリプルマーカー検出系では,URA3,LEU2,ADE2をマーカーとして用い,単一染色体内欠失が56%,染色体間組替が44%であった(表1)。後者は相同染色体分体交叉,遺伝子変異,欠失を含む。染色体上各領域の相対PCR産物量を親株と比較して再編による欠失領域を決定した。遺伝子頻度から切断部位を明らかにし,欠失・不等交叉・転座に分けた。これに基づきクローニングし,塩基配列決定中である。また,内在性原因による自然発生的染色体異常,染色体再編に関わる遺伝子群の同定についても検討中である。
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研究分野
  • 分子遺伝学一般
  • 遺伝子の構造と化学
  • 遺伝子発現
  • 遺伝子操作
  • 微生物の生化学
関連発表論文 (1)Umezu, Keiko, Sugawara, Neal, Chen, Clark, Haber, James E. and Kolodner, Richard D., Genetic Analysis of Yeast RPA Reveals Its Multiple Functions in DNA Metabolism. Genetics, 148, 989-1005 (1998).
(2)Chen, Clark, Umezu, Keiko, and Kolodner, Richard D., Chromosomal Rearrangements Occur in S. cerevisiae rfa1 Mutator Mutants Due to Mutagenic, Lesions Processed by Double-Strand-Break Repair. Molecular Cell, 2, 9-22 (1998).
(3)Moore, J. Kent, Lee, Sang-Eun, Holmes, Allyson, Umezu, Keiko, Kolodner, Richard D. and Haber, James E., Saccharomyces Ku70 and RPA proteins regulate adaptation to G2/M arrest after DNA damage. Cell, 94, 399-409 (1998).
(4)梅津 桂子、真木 寿治、遺伝的不安定性と疾患 Genetic instability and diseases,蛋白質核酸酵素41(15)、2335-2348(1996)
(5)真木 寿治、梅津 桂子、自然突然変異の制御機構と発癌、Newメディカルサイエンス「DNA複製・修復と発癌」松影昭夫編、羊土社(1996)
研究制度
  • さきがけ研究21、「遺伝と変化」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 梅津 桂子. 染色体再編の分子メカニズムを探る. 「さきがけ研究21」研究報告会「遺伝と変化」領域 講演要旨集(研究期間1995-1998),1998. p.35 - 45.

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