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眼組織再構築へのアプローチ

研究報告コード R993100875
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 小阪 美津子
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 戦略的創造 若手(ポスドク参加型)
研究機関
  • 科学技術振興事業団 さきがけ研究21
報告名称 眼組織再構築へのアプローチ
報告概要 皮膚や血球、肝臓などでは常に新しい細胞が生まれ旧い細胞に置き換わっている(生理的再生)。組織のごく一部が損傷を受け失われた場合は、元どおりに修復することができる(病理的修復)。つまり、細胞には実に多様な能力が備わっていて、組織の構築と維持に活躍している。この研究は、眼の中にある”黒目の細胞”のもつ意外な能力に着目し、その能力の発揮させる仕組みを探り、この黒目の細胞を活用することによって、眼の組織を再構築させることを目指している。近年、脊髄動物の黒目の細胞(色素上皮細胞)には、全く別の性質を持つレンズ細胞や網膜神経細胞へ分化転換する能力を有することが生体外細胞培養の実験から分かってきた。そこで、ヒヨコの虹彩の色素上皮細胞を用いて、安定でよりシンプルな生体外培養システムを確立し、分化転換機構の分子的解析に取り組んだ。その結果、色素上皮細胞の分化状態(脱分化や分化転換)を培養下で自在にコントロールすることが可能となった。また、個体発生時のレンズ形成の際に働くマスター遺伝子が、色素上皮細胞からレンズ細胞への分化転換の過程においても活性化されることが明らかになり、「再生」は、「発生」と同一の機構を再現することで成立していることを示唆示唆している。
画像

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研究分野
  • 細胞・組織培養法
  • 細胞生理一般
  • 聴覚
  • 眼の基礎医学
関連発表論文 (1)Kosaka, M., Kodama, R., and Eguchi, G., In vitro culture system for iris pigmented epithelial cells for molecular analysis of transdifferentiation. Exp. Cell Res., 245, 245-251(1998)
(2)Mei-Zi Quan, Mitsuko Kosaka, Masami Watanabe and Yutaka Fukuda., Localization of FGFR-1 in axotomized and peripheriral nerve transplanted ferret retina. NeuroReport, 10(18), 1-5 (1999)
研究制度
  • さきがけ研究21、「遺伝と変化」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 小阪 美津子. 眼組織再構築へのアプローチ. 「さきがけ研究21」研究報告会「遺伝と変化」領域 講演要旨集(研究期間1996-1999),2000. p.29 - 38.

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