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耳ではなく脳で音楽を楽しむ仕組み

研究報告コード R993100887
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 力丸 裕
研究者所属機関
  • 同志社大学工学部知識工学科
研究機関
  • 同志社大学工学部
報告名称 耳ではなく脳で音楽を楽しむ仕組み
報告概要 聴覚系において,音楽と音声のような音刺激は時系列的に呈示され,実時間で処理され,知覚として置き換えられる。ここでは音楽知覚に関連の深い,音の高さ(ピッチ)知覚と音のシークエンス知覚の脳内メカニズムを明らかにすることを試みた。ピッチ知覚の生成機構として,これまでに分かっていることを整理し,ニホンザルの一次聴覚野(AI)の単一ニューロンを用いて,基本周波数やミッシングファンダメンタルの条件での応答を調べた。その結果,心理学的データと一致する現象と一致しない現象が観測され,AIの段階ではピッチ知覚機構はまだ完成していないことが分かった。次に音のシークエンス情報の脳内処理メカニズムをAIニューロンからの単一ユニット記録で調べた。異なった周波数と周波数の時間対に対する一次聴覚野ニューロンの時間発火パターンから,単一AIニューロンが,全く別の周波数の組み合わせである音のシークエンスに対して反応する可能性を確認した。
画像

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研究分野
  • 聴覚
  • 聴覚・音声モデル
  • 神経の基礎医学
関連発表論文 (1)力丸 裕(1996):大脳皮質と時間コード.生体の科学 47(1): 54-60.
(2)Riquimaroux, H. (1996): Processing of sound sequence in the auditorycortex. in: Proc. of the ESCA Workshop on the Auditory Basis of Speech Perception, Ainsworth, W. and Greenberg, S. (eds.), Keele Univ., Keele, U.K., pp57-60.
(3)力丸 裕(1996):音楽知覚の聴覚生理学的アプローチ.音声言語医学37(4): 455-461.
(4)Riquimaroux, H. (1996): How temporal sequence of sound is represented in the primary auditory cortex. in: Proc. of Acoust. Soc. Am. and Acoust. Soc. Jpn. Third Joint Meeting, Sheraton-Waikiki Hotel, Hawaii, pp139-144.
(5)力丸 裕(1996):音感覚を動物に学ぶ.JAS Journal36:23-26.
(6)力丸 裕(1997):聴覚の謎:音は耳で聴くのではなく脳内で聴く.「頭脳学のみかた」AERA Mook,朝日新聞社,東京,pp63-66.
研究制度
  • さきがけ研究21、「知と構成」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 力丸 裕. 耳ではなく脳で音楽を楽しむ仕組み. 「さきがけ研究21」研究報告会「知と構成」領域 講演要旨集(研究期間1994-1997),1997. p.21 - 27.

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