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ひとつの細胞がみせる「かたちの記憶」 細胞はどのように変形を検出し、かたちを調節するか?

研究報告コード R993100967
掲載日 2007年5月11日
研究者
  • 小畑 秀一
研究者所属機関
  • 名古屋大学医学部
研究機関
  • 名古屋大学医学部
報告名称 ひとつの細胞がみせる「かたちの記憶」 細胞はどのように変形を検出し、かたちを調節するか?
報告概要 細胞の容積調節現象(A)をイヌ腎MDCK細胞で調べた。
MDCK細胞は低張液中で膨張後容積復帰し膨張過程で細胞内Caイオン(I)濃度が上昇した。低張刺激前に細胞外液のIを除去すれば容積復帰は阻害され,一過性I濃度上昇もなかったので,AにはIが必須である(図1)。またカルモジュリン(II)拮抗物質と塩素チャンネル(III)遮断剤がAを阻害したので細胞内I濃度上昇後II,IIIの活性化が起こると考えた。細胞内I濃度上昇はホスホリパーゼC(PLC)阻害剤で阻害される。細胞膨張時に細胞質蛍光強度増加を認めPLC-GFP融合蛋白質と結合した可溶性IP3を確認した(図2)。MDCK細胞構造を高分解能微分干渉顕微鏡で観察して細胞表面に直径約0.3ミリミクロンの粒状構造(B)を多数認めたが膨張過程で多くは消失し,容積復帰過程で再出現し,刺激開始後15分で復元した(図3)。原子間力顕微鏡でBは細胞表面の凹凸と推定した。粒状構造と一致してアクチン小塊が存在し,細胞膜は微細褶曲構造(C)をとり,膨張過程ではCを伸展して表面積を維持すると示唆した。Cはガラス接着面でも観察された。
画像

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研究分野
  • 細胞生理一般
  • 細胞構成体一般
  • 細胞膜の輸送
  • 動物の代謝と栄養一般
  • 腎臓
研究制度
  • さきがけ研究21、「知と構成」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 小畑 秀一. ひとつの細胞がみせる「かたちの記憶」 細胞はどのように変形を検出し、かたちを調節するか?. 「さきがけ研究21」研究報告会「知と構成」領域 講演要旨集(研究期間1996-1999),1999. p.1 - 6.

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