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脳内のガス状伝達物質を見る 運動上達の仕組みを見る

研究報告コード R993100968
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 岡田 大助
研究者所属機関
  • 理化学研究所脳科学総合研究センター細胞内情報/脳科学ライフサイエンス研究所
研究機関
  • 科学技術振興事業団 さきがけ研究21
報告名称 脳内のガス状伝達物質を見る 運動上達の仕組みを見る
報告概要 ラット小脳虫部切片を,一酸化窒素(I)と反応するDAF2を細胞に沈着させるDAF2DAで染色した。nNOSは顆粒細胞(A),星状細胞,籠細胞(B)にあり,プルキンエ細胞(C)にはない。小脳切片白質を連続電気刺激して得たCの蛍光画像は拡散したIのC内DAF2との反応を示す(図1)。AMPAは分子層で蛍光を増強しNOS阻害剤で抑制された。増強は一過性でテトロドトキシン(II)で消失し,AMPA受容体とNOSとの密接なリンクはないと考えた(図2)。NMDAはAで蛍光を増強しNMDA拮抗薬,NOS阻害剤で抑制された。IIで影響を受けず,NOSとの密接なリンクを示唆した。C周辺の蛍光増強はB軸索終末叢からのIにより,I発生にはmGluR-1受容体とNMDA受容体の共活性化が必要と考え,I由来cGMPの定量で裏付けた。mGluR-1受容体作動薬は単独でAに蛍光を増強した。小脳各部位のI発生機構は異なる制御を受けた(図3)。細胞内cGMP合成のイメージング,および広ダイナミックレンジ神経活動モニタープローブの探索についても研究成果を述べた。
画像

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研究分野
  • 生体の顕微鏡観察法
  • 生物学的機能
  • 細胞生理一般
  • 中枢神経系
関連発表論文 (1)Okada, D. (1998) Tetrahydrobiopterin-dependent stabilization of neuronal nitric oxide synthase dimer reduces susceptibility to phosphorylation by protein kinase C in vitro. FEBS letters 434: 261-264.
(2)Miyata, M., Okada, D., Hashimoto, K., Kano, M. and Ito, M. (1999) Corticotropin releasing factor plays a permissive role in cerebellar long-term depression. Neuron 22: 763-775.
(3)岡田大助(1997)「一酸化窒素」、神経精神薬理増刊号、ニューロトランスミッタートゥディ:249-257.
(4)岡田大助(1997)「中枢神経系とNO」、最新医学、52:967-973.
(5)岡田大助(1997)「NO at work」、蛋白質核酸酵素,42:2575.
(6)岡田大助(1998)「脳神経系機能とNO」、細胞工学、17:196-203.
(7)岡田大助(1998)「小脳シナプス可塑性とNO」、Clinical Neuroscience 16:748-753.
(8)岡田大助(1998)「神経性調節とNO」、循環器疾患とNO:今泉勉 編集、南山堂、pp46-51.
(9)岡田大助(1999)「中枢神経シグナル伝達におけるNOの役割」、神経研究の進歩、43:169-178.
研究制度
  • さきがけ研究21、「知と構成」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 岡田 大助. 脳内のガス状伝達物質を見る 運動上達の仕組みを見る. 「さきがけ研究21」研究報告会「知と構成」領域 講演要旨集(研究期間1996-1999),1999. p.7 - 12.

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