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ミツバチ類の仲間認識 個体間のコミュニケーションと社会性

研究報告コード R993100969
掲載日 2007年5月11日
研究者
  • 笹川 浩美
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 さきがけ研究21
研究機関
  • 科学技術振興事業団 さきがけ研究21
報告名称 ミツバチ類の仲間認識 個体間のコミュニケーションと社会性
報告概要 ミツバチ社会の維持に関わる化学言語や認識物質の同定を通じて社会性行動の発現と秩序維持の機構を明らかにすることを目的とした。ニホンミツバチ(A)はミツバチヘギイタダニおよびその由来物質に対し異個体間衛生グルーミング行動を示し排除するが,セイヨウミツバチ(B)ではこの行動がなかった。ミツバチヘギイタダニの異物認識物質としてオレイン酸エチルを同定した。ミツバチの同一の社会性行動を触発する化学言語をナフサノフ腺抽出物の質量分析クロマトグラフにより同定し,放出される集合フェロモンがAとトウヨウミツバチとで全く異なることを示した。Aの巣仲間意識は柔軟性があり,体表炭化水素組成は複雑であるにもかかわらず,行動発現は情報の受け手の状態や環境により異なった。B働き蜂の羽化後の加齢に伴う分業は幼弱ホルモンが制御する。分業転換に伴い,花粉に対する行動と認識が摂食対象から運搬対象に変化することがわかった。嗅覚依存型で定型的行動をする多くの昆虫と比べミツバチに可塑性のある行動を触発する知を持つ可能性を指摘した。
研究分野
  • 質量分析
  • 無脊椎動物ホルモン
  • 個体群生態学
  • 感覚
  • 成長
関連発表論文 (1)Sasagawa H. and Matsuyama S. (1998) The expression of social behavior and the mechanism of intra and inter specific recognition in social insects: Semiochemicals for controlling the social order in honeybees. “APIMONDIA” 160.
(2)Matsuyama S., Suzuki T. and Sasagawa H. (1998) Studies on semiochemicals in the Asian honeybees (Apis cerana japonica: ACJ, A. c. cerana: ACC, A.c.indica: ACI). “APIMONDIA” 152.
(3)笹川浩美(1999) 特集「化学物質でつながる昆虫社会」“ホルモンが作るミツバチの分業システム”Biohistory生命誌、JT生命誌研究館 大阪 通巻23号、Vol.7(1):8-9(1999)
研究制度
  • さきがけ研究21、「知と構成」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 笹川 浩美. ミツバチ類の仲間認識 個体間のコミュニケーションと社会性. 「さきがけ研究21」研究報告会「知と構成」領域 講演要旨集(研究期間1996-1999),1999. p.13 - 17.

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