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簡単な分子で触媒や素子をつくる

研究報告コード R993100982
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 田中 康隆
研究者所属機関
  • 静岡大学工学部物質工学科
研究機関
  • 静岡大学工学部物質工学科
報告名称 簡単な分子で触媒や素子をつくる
報告概要 「分子の形を見分ける」(I)又は「メモリー(素子)として機能する」(II)能力を持つ簡単な分子の設計及び合成について研究した。認識する因子として光学活性(右手及び左手体の存在)に注目し,対象とする分子は生体内で重要な役割を担う,糖,アミノ酸などの光学活性な分子とした。
(I)については,ベンゼン環4つからなる化合物1(図1)を合成した。この化合物が糖類,アミノ酸をその空孔内に捕捉することにより,補足した分子の光学活性により右又は左ねじれ体を生じ,これが円二色性分光法で判別できることを示した。水中においても化合物1はベシクルを形成し,糖類に対して同様の効果を示した。
(II)については,ねじれ構造を有する化合物3(図2)を合成し,右及び左手体のラセミ体であることを見いだした。円偏光照射により分子を任意の方向へねじり(書き込み),発光特性を利用してねじれ方向を識別し(読みだし),加熱によりラセミ体に戻す(消去)検討を行っている。
画像

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研究分野
  • 光物性一般
  • 分子構造と性質の実験的研究
  • 触媒の調製
  • 分光分析
  • 記憶方式
関連発表論文 (1)Yasutaka Tanaka, Akemi Sekita, Hiroshi Suzuki, Mitsuji Yamashita, Tatsuo Oshikawa, Tadashi Yonemitsu, Akiyoshi Torii, “Optical active aromatics possessing helical chirality: one-pot synthesis, optical resolution, and crystal structure of 13,14-dimethyldibenzo [b,j] [4,7] phenanthroline and its dihydro form as a novel chiral building block,” Journal of the Chemical Society, Perkin Trans. 1, 2471-2472 (1998).
研究制度
  • さきがけ研究21、「場と反応」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 田中 康隆. 簡単な分子で触媒や素子をつくる. 「さきがけ研究21」研究報告会「場と反応」領域 講演要旨集(研究期間1995-1998),1998. p.47 - 54.

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