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表面を動きまわる電子

研究報告コード R993100986
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 長谷川 幸雄
研究者所属機関
  • 東京大学物性研究所
研究機関
  • 東北大学金属材料研究所
報告名称 表面を動きまわる電子
報告概要 結晶表面に局在した電子状態・2次元電子系は,表面から数原子層の領域に局在しており,従って表面での微細な構造,例えば吸着原子や表面ステップなどに敏感に影響を受ける(図1)。本研究では,こうした表面に局在した電子状態と表面微細構造との関連を、ナノスケールの空間分解能を持つことで知られる走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて明らかにすることを目的とした。この目的のため,超高真空内で稼働するSTMを製作し,この装置を用いてニッケルシリサイド薄膜の(111)表面を観察した。局在した表面電子状態のエネルギーレベル特性はその表面での仕事関数値に影響を受ける。STMを用いてナノスケールの空間分解能で局所的に仕事関数を測定し,その分布を像にする方法を開発した。銅(111)表面上にパラジウムを吸着させ,その表面像と仕事関数像を同時に測定して,仕事関数と表面電子状態との関連に関する知見を得た。
画像

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研究分野
  • 顕微鏡法
  • 表面の電子構造
  • 結晶中の局在電子構造
  • 不純物・欠陥の電子構造
  • 界面の電気的性質一般
関連発表論文 (1)Y. Hasegawa, I.W. Lyo, and Ph. Avouris, “STM study on two-dimensional electronic system localized on surfaces”, Sci. Rep. RITU A44, 99-104 (1997).
(2)Jia,Jin-Feng、井上圭介、長谷川幸雄、櫻井利夫「走査トンネル顕微鏡による局所仕事関数の測定」日本物理学会誌、53巻(第2号)、116-119ページ、1998年
研究制度
  • さきがけ研究21、「場と反応」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 長谷川 幸雄. 表面を動きまわる電子. 「さきがけ研究21」研究報告会「場と反応」領域 講演要旨集(研究期間1995-1998),1998. p.93 - 99.

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