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金属表面と分子との化学結合を観る

研究報告コード R993100987
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 宗像 利明
研究者所属機関
  • 理化学研究所マイクロ波物理研究室
研究機関
  • 理化学研究所マイクロ波物理研究室
報告名称 金属表面と分子との化学結合を観る
報告概要 金属表面への分子吸着は,半導体加工でのエッチングや原子層成長,あるいは触媒反応や化学センサーなどの多くの分野で利用されているが,その吸着結合準位を実験的に観測した例はほとんどない。本研究では,レーザーを光源とした2光子光電子分光法を用いて,吸着で形成される結合準位と反結合準位を観測することを試み,測定法自体の可能性を明らかにすることと吸着分子の状態を解明することを目的とした。清浄なCu(111)面及びベンゼン吸着面の2光子光電子スペクトルを観察した。Cu(111)面ではこの面特有な表面準位とd電子バンドからの光電子が観測され,ベンゼンを吸着させると1~4で示した4本のピークが現れた(図1)。この励起状態はエネルギー的に気相のベンゼンの最低3重項状態に近いことから、ベンゼンの非占有π軌道と銅との相互作用によるものと考察した。吸着ベンゼンの電子励起状態,吸着由来占有準位,及び結合準位の分散について考察した。
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研究分野
  • 分子の電子構造
  • 金属結晶の電子構造
  • 表面の電子構造
  • 固-気界面一般
  • 吸着の電子論
関連発表論文 (1)T. Munakata, T. Sakashita, M. Tsukakoshi and J. Nakamura ”Fine structure of the two-photon photoemission from benzene adsorbed on Cu(111).” Chem. Phys. Letters, 271, 377-380 (1997).
(2)T. Munakata, T. Sakashita, and K. Shudo ”Two-Photon Photoemission from Benzene Adsorbed on Cu(111).” J. Electron Spectrosc. Rel. Phenom., 88-91, 591-595 (1998).
(3)T. Munakata, and K. Shudo”Ttwo-photon photoemission from the adsorption-induced electronic states of .benzene/Cu(111)” Surf. Sci., 4337-435 (1999).
(4)T. Munakata, ”Dispersion of an adsorption-induced electronic states of .benzene/Cu(111)” J. Chem. Phys., 110, 2736-2737 (1999).
研究制度
  • さきがけ研究21、「場と反応」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 宗像 利明. 金属表面と分子との化学結合を観る. 「さきがけ研究21」研究報告会「場と反応」領域 講演要旨集(研究期間1995-1998),1998. p.101 - 106.

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