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哺乳類神経分化の機構を探る

研究報告コード R993100473
掲載日 2002年9月30日
研究者
  • 石橋 誠
研究者所属機関
  • Molecular and Cellular Biology The Biolabs, Harvard University
研究機関
  • 京都大学大学院医学研究科
報告名称 哺乳類神経分化の機構を探る
報告概要 細胞がある性質を持つということは,その細胞の中であるセットの遺伝子が発現しているということに他ならない。どのような遺伝子が発現するかは転写制御因子によって調節されており,なかでも分化の過程においてはhelix-loop-helixというモチーフを持った転写制御因子が重要な役割を果たしていることが多い。本研究では,ショウジョウバエの神経分化に関与するhelix-loop-helix型転写制御因子hairyおよびEnhancer of splitのマウス,ラットにおけるホモローグであるHES-1の機能解析を通じて,ほ乳類では如何にして神経前駆細胞からニューロンが生じてくるかのメカニズムを探った。HES-1はマウス胎児の中枢神経系においては神経前駆細胞の存在する脳室周囲層にのみ発現を認めた(図1)が,HES-1変異マウスでは,負の制御因子であるHES-1がないために正の制御因子Mash1の活性が上昇し,その結果正常よりも早い時期に神経分化が起こり,神経前駆細胞のプールが不足するために前神経管孔の閉鎖不全が生ずると考えた。
画像

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研究分野
  • 遺伝子発現
  • 神経系一般
関連発表論文 (1)Isaka, M., Ishibashi, M., Taki, W., Hashimoto, N.,Nakanishi, S., & Kageyama, (1999).Ectopic expression of the bHLII gene Math1 distubes neural development. European Journal of Neuroscience,.11: 2582-2588.
(2)Ohtsuka, T,.Ishibashi, M., Gradwohl, G., Nakanishi, S., Guillemot, F. & Kageyama, R.,(1999). Hes1 and Hes5 as Notch effectors in mammalian neuronal differentiation.The EMBO Journal ,.18: 2196-2207.
(3)Nishimura, M., Isaka, F., Ishibashi, M., Tomita, K., Tsuda, H., Nakanishi, S., and Kageyama, R., (1998). Structure, Chromosomal Locus, and Promater of Mouse Hes 2 gene, a homologue of Drosophila hairy and Enhancer of split, Genomics, 49: 69-75
(4)Kageyama, R., Ishibashi, M., Takebayashi, K., and Tomita, K.,(1997) bHLH Transcription Factors and Mammalian Neuronal Differentiation, International Journal of Biochemistry and Cell Biology , 29: 1389-1399.
研究制度
  • さきがけ研究21、「遺伝と変化」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 石橋 誠. 哺乳類神経分化の機構を探る. 「さきがけ研究21」研究報告会「遺伝と変化」領域 講演要旨集(研究期間1994-1997),1997. p.55 - 66.

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