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老化とD‐アミノ酸 白内障根絶へ向けて

研究報告コード R993100829
掲載日 2007年5月11日
研究者
  • 藤井 紀子
研究者所属機関
  • 通産省工業技術院生命工学工業技術研究所生体情報部神経情報研究室
研究機関
  • 通商産業省 工業技術院 生命工学工業技術研究所生体情報部神経情報研究室
報告名称 老化とD‐アミノ酸 白内障根絶へ向けて
報告概要 老人の水晶体主成分のαA,αBクリスタリンに部位特異的に存在するD-アスパラギン酸について,その存在に至るまでの機構の解明と機構過程の制御を白内障治療へのてがかりとすることを目的として検討した。5員環イミドを中間体とした反応機構(図1)を提唱した。αAクリスタリンと同一配列の合成ペプチドを用いた実験でアミノ酸残基の配列部位により,ラセミ化や異性化が起こらないことがわかった(表1,2)。前記部位特異的反応を誘発するものとして,6周令のラットの水晶体の組織培養でUV-B(Max312nm)を照射することで,αA-クリスタリンのAsp-151残基にのみラセミ化と異性化が見られた。今後,α-クリスタリン大量発現系の構築や前記ラセミ化や異性化の制御について,D-アミノ酸を分子指標として検討する。
画像

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研究分野
  • 予防医学一般
  • 眼の基礎医学
  • 視覚
  • 分子構造
  • 動物に対する影響
関連発表論文 (1)D‐アミノ酸を通して生物を見る一老化、発生、生命の起源 藤井紀子 化学 50,286-291 (1995)
(2)Kinetic Study of Racemization of Aspartyl Residues in Model Peptides of α A-Crystallin. Fujii, N., Momose, Y. and Harada, K. Int. J. Pep. & Protein Res. 48, 118-122 (1996)
(3)タンパク質中のアミノ酸残基の反転、ラセミ化、異性化とその機構‐老化との関連 藤井紀子 生化学 68,1641-1645 (1996)
(4)The Racemization of the Asp-151 Residue in α A-Crystallin is Induced by Ultraviolet-B Irradiation. Fujii, N., Momose, Y. and Exp. Eye Res. 63, Suppl 1 S. 4-5 (1996)
(5)The Specific Racemization and Isomerization of the Asp Residue of α A-Crystallin Due to UV-B irradiation. Fujii, N., Momose, Y., Ishibashi, Y., Uemura, T., Takita, M. and Takehana, M. Exp. Eye Res. 65, 99-104 (1997)
(6)白内障を化学する 藤井紀子 化学と生物 35,346-350 (1997)
研究制度
  • 「さきがけ研究21」、「場と反応」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 藤井 紀子. 老化とD‐アミノ酸 白内障根絶へ向けて. 「さきがけ研究21」研究報告会「場と反応」領域 講演要旨集(研究期間1994-1997),1997. p.5 - 10.

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