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ハワイ産ショウジョウバエDrosophila heteroneuraD. silvestrisfruitless遺伝子(fru)のゲノムの構造と特徴,そして進化過程でのfru BTBドメインの保存

研究報告コード R013000003
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • Terence Davis
研究者所属機関
  • University of Hawaii at Manoa
研究機関
  • University of Hawaii at Manoa
報告名称 ハワイ産ショウジョウバエDrosophila heteroneuraD. silvestrisfruitless遺伝子(fru)のゲノムの構造と特徴,そして進化過程でのfru BTBドメインの保存
報告概要 ハワイ固有のピクチャ-ウイングとよばれるショウジョウバエ、Drosophila heteroneuraD. silvestrisの2種について、fruitless(fru)遺伝子のゲノム構造、転写物の構造、コードされるタンパク質の構造を比較した。fru遺伝子の突然変異体はキイロショウジョウバエ(D. melanogaster)において分離されている。この変異体では雄が雄に向かって求愛する。fru遺伝子は神経の雄化に関わるタンパク質をコードし、その働きによって性行動を制御していると考えられる。ハワイ産の2種にはキイロショウジョウバエで知られている5つの転写物のうち少なくとも4つが存在し、その構造はよく保存されている。特にタンパク質間相互作用に関わるとされるN末端のBTBドメインは3種間で100%保存されている。キイロショウジョウバエにおいて雌雄で異なるスプライシングが生ずることがわかっている上流エクソンは、ハワイ産の2種では発見できなかった。しかしノーザンブロット解析では、heteroneura成虫については雄でのみ複数のfru転写物が検出され、雌からは検出できなかったことから、この種では転写のレベルでfru遺伝子発現に性差が生じている可能性が考えられる。進化的によく保存されているBTBドメインの配列を上記2種類以外のショウジョウバエ類についても比較した結果、ハワイ固有種は大陸産の種の中ではrubustaグループのD. moriwakiに最も近いとの結果を得た。かつての大陸のこのブループの一種がハワイ列島に至り、現在のハワイ固有種群の祖先となったと推察される。
研究分野
  • 分子遺伝学一般
  • 遺伝子の構造と化学
  • 遺伝子発現
  • 進化論一般
  • 生殖生理一般
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、山元行動進化プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • Terence Davis. Genomic organisation and characterisation of the behaviour gene fruitless (fru) in the Hawaiian species Drosophila heteroneura and Drosophila silvestris and the conservation of the fru BTB domain throughout evolution.. 創造科学技術推進事業 山元行動進化プロジェクトシンポジウム—性行動の遺伝子解析と進化—講演要旨集(研究期間:1994-1999),1999. p.12 - 13.

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