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電子-格子-光子結合系での非平衡相転移の理論的研究

研究報告コード R013000006
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 小川 哲生
研究者所属機関
  • 大阪大学大学院理学研究科
研究機関
  • 大阪大学大学院理学研究科
報告名称 電子-格子-光子結合系での非平衡相転移の理論的研究
報告概要 この研究は非平衡相転移に関するもので,この相転移には2つの意味があり,一つは非平衡状態を経由して生じる相転移,他は非平衡状態において生じるものである。ここでは光によって作られた非平衡状態に着目し,上記2つの観点から理論的研究を行った。すなわち,
(1)光励起状態を経由して,ある相から別の相に転移する現象について。
(2)光励起状態において生じうる様々な相とその間の競合現象について。
光誘起相転移が生じる前は,エネルギー的に準安定な相にあり,光励起状態を経由して,エネルギー的にさらに低い,安定な相に転移していくプロセスを考察し,どのような場合にどのような構造変化が起こるか,そのためにどのような相互作用が必要かを明らかにした。特に,ただ1ヵ所(1単位胞)の構造が光誘起変化するだけで,結晶全体にその効果がドミノ倒しのように伝播し,拡大していく可能性について議論した。
研究分野
  • 相転移・臨界現象一般
  • 励起子
  • 相平衡・状態図一般
関連発表論文 (1)K. Koshino and T. Ogawa, J. Phys. Soc. Jpn. 67, 2174 (1998).
(2)T. Ogawa and Y. Kanemitsu (eds.), Optical Properties of Low-Dimensional Materials, Volume2 (World Scientific Publishing Co., Singapore, 1998) [ISBN 981-02-3048-6].
(3)K. Koshino and T. Ogawa, Phys. Rev. B 58, 14804 (1998).
(4)T. Ogawa and K. Koshino, in Phys. Chem. Solids (Polish Academy of Science, Wroclaw, 1998) p.131.
(5)K. Koshino and T. Ogawa, J. Phys. Soc. Jpn. 68, 2164 (1999).
(6)K. Koshino and T. Ogawa, J. Phys. Chem. Solids 60, 1915 (1999).
(7)V.V. Mykhaylovskyy, V.I. Sugakov, K. Koshino, and T. Ogawa, Solid State Commun. 113, 321 (1999).
(8)K. Koshino and T. Ogawa, J. Korean Phys. Soc. 34, S21 (1999).
(9)小川哲生,応用物理68,122(1999).
(10)T. Ogawa, in Physics and Applications of Semiconductor Quantum Structures ed. by J.-C. Woo and T. Yao (IOP Publishing, Bristol, 1999).
(11)Y. Ogawa, S. Koshihara, K. Koshino, T. Ogawa, C. Urano, and H. Takagi, Phys. Rev. Lett. 84, 3181 (2000).
(12)K. Koshino and T. Ogawa, J. Lumin. 87, 642 (2000).
(13)S. Okumura and T. Ogawa, J. Lumin. 87, 238 (2000).
(14)K. Koshino and T. Ogawa, Phys. Rev. B 61, 12101 (2000).
(15)T. Ogawa, Phase Transitions, [in print]
(16)T. Ogawa, Mol. Cryst. Liq. Cryst., [in print].
(17)越野和樹,小川哲生,日本物理学会誌55,(2000).
研究制度
  • さきがけ研究21、「状態と変革」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 小川 哲生. 電子-格子-光子結合系での非平衡相転移の研究 光で起こすドミノ倒し. 「さきがけ研究21」研究報告会「状態と変革」領域 講演要旨集(研究期間1997-2000),2000. p.4 - 5.

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