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脊髄ニューロンにおける痛み信号処理の機構

研究報告コード R013000024
掲載日 2007年5月11日
研究者
  • 籾山明子
研究者所属機関
  • 岡崎国立共同研究機構生理学研究所大脳皮質機能研究系脳形態解析部門
研究機関
  • 岡崎国立共同研究機構生理学研究所大脳皮質機能研究系脳形態解析部門
報告名称 脊髄ニューロンにおける痛み信号処理の機構
報告概要 ラットの脊髄後角表層ニューロンで,痛み信号の伝達に関わるイオンチャネル型グルタミン酸受容体の一種NMDA受容体のサブタイプを機能的に同定した(表1)。シナプス直下にはNR2A型受容体,シナプス外細胞膜には主にNR2B型と僅かにNR2D型受容体が存在し,異なるNMDA受容体サブタイプが細胞膜上部位別の存在を示した(図1)。この結果,急性の痛み信号がある場合NR2A型受容体が主に活性化され,慢性痛の場合はシナプス周辺でグルタミン酸濃度が増加し,NR2B型受容体も活性化されると推論された(図2)。また,脊髄から視床へ痛み信号を出力する脊髄視床路ニューロンを蛍光標識して記録する方法を確立し,脊髄内ニューロンネットワークの基礎的な解析に着手した。脊髄の様々な代謝調節型グルタミン酸受容体(mGluR)のうち,グループI型のmGluRが活性化され,介在ニューロンから脊髄視床路ニューロンへ抑制性入力が増加することがわかった。
画像

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研究分野
  • 脳・神経系モデル
  • 神経の基礎医学
  • 生体防御と免疫系一般
  • 細胞膜の受容体
関連発表論文 (1)Momiyama, A. (2000). Distinct synaptic and extrasynaptic NMDA receptors identified in dorsal horn neurons of the adult rat spinal cord. J. Physiol. 523, 621-628.
(2)Iwasaki, S., Momiyama, A., Uchitel, O.D., and Takahashi, T. (2000). Developmental changes in calcium channel types mediating central synaptic transmission. J. Neurosci. 20, 59-65.
研究制度
  • さきがけ研究21、「素過程と連携」領域/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 籾山明子. 脊髄ニューロンにおける痛み信号処理の機構. 「さきがけ研究21」「素過程と連携」領域 講演要旨集(研究期間1997-2000),2000. p.111 - 125.

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