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ストレスに対する生体応答の機構 -発がんの原因となる高分子有機ラジカル

研究報告コード R013000087
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 渡邉 正己
  • 小山 真治
  • 児玉 靖司
  • 鈴木 啓司
  • 宮崎 哲郎
  • 松本 拓郎
研究者所属機関
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
  • 長崎大学薬学部放射線生命科学教室
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
  • 名古屋大学工学部
  • 名古屋大学工学部
研究機関
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
  • 長崎大学薬学部放射線生命科学
報告名称 ストレスに対する生体応答の機構 -発がんの原因となる高分子有機ラジカル
報告概要 本研究では,放射線照射された細胞内で実際に起きているラジカル反応を直接捕え,突然変異や発がんなど生物学的影響の原因となるラジカルを特定する目的で,細胞内ラジカルを電子スピン共鳴法(ESR法)を用いて測定することを試み,その測定に成功した。その結果,放射線による遺伝的影響の主因となるラジカルは,従来考えられていた様にOHあるいはHラジカルに代表される反応性の高いラジカルではなく,常温で半減期が20時間を超える安定した高分子有機ラジカルであることを世界で始めて発見した。さらに,この長寿命ラジカルは,ビタミンCや没食子酸など植物の産生するストレス軽減物質の処理で効率良く捕捉され(図1,2,3),これらの摂取によって生活習慣病の予防が可能である可能性を指摘した。
画像

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研究分野
  • 生体防御と免疫系一般
  • 細胞レベルに対する影響
  • 人間に対する影響
関連発表論文 (1)Nagasaka, I. Maeda, T. Matsumoto, S. Koyama, S. Kodama, M. Watanabe: Radiation-induced emission from goldem hamster embryo cells, Radiat. Phys. Chem., 47,817-819(1996).
(2)T. Matsumoto, T. Miyazaki, Y. Kosugi, T. Kumada, S. Koyama, S. Kodama, M. Watanabe: Reaction of long-lived radicals and vitamin C in γ-irradiated mammalian cells and their model system at 259K. Tunneling reaction in biological system, Radiat. Phys. Chem., 49, 547-551(1997).
(3)Y. Kitamura, T. Yabiku, M. Shigehiro, H. Miura, M. Watanabe, T. Ikenaga: Atropine and scopolamine movement by various tissues of Duboisia leichhardtii, J. Plant Physiol., 151, 216-220 (1997).
(4)N. Matsuda, K. Yokoyama, S. Takeshita, M. Watanabe: Role of epidermal growth factor and its receptors in mechanical stress-induced osteoblastic differentiation of human periodontal ligament cells, Archs. Oral Biol., 43, 987-997(1998).
(5)S. Koyama, S. Kodama, K. Suzuki, T. Matsumoto, T. Miyazaki, M. Watanabe: Radiation- induced long-lived radicals which cause mutation and transformation, Mutation Res., 421,45-54(1998).
(6)H. Tominaga, M. Ishiyama. F. Ohseto, K. Sakamoto, T. Hamamoto, K. Suzuki, and M. Watanabe: A water-soluble tetrazolium salt useful for colorimetric cell viability assay, Anal. Commun., 36,47-50(1999).
研究制度
  • 共同研究等促進事業、長崎県「動植物細胞におけるストレス応答機構」/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 渡邉 正己,小山 真治,児玉 靖司,鈴木 啓司,宮崎 哲郎,松本 拓郎. ストレスに対する生体応答の機構 発がんの原因となる高分子有機ラジカル. 共同研究等促進事業 長崎県 共同研究支援プロジェクト “動植物細胞におけるストレス応答機構” (平成7~平成11年度) 研究成果報告書,2000. p.394 - 406.

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