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変温動物細胞におけるストレス応答機構に関する研究

研究報告コード R013000089
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 竹下 哲史
  • 松田 尚樹
  • 横山 兼久
  • 森田 直子
  • 柳瀬 浩
  • 鈴木 啓司
  • 児玉 靖司
  • 渡邉 正己
研究者所属機関
  • 長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設
  • 長崎大学アイソトープ総合センター
  • 科学技術振興事業団 長崎研究室
  • 長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設
  • 倉敷紡績(株)技術研究所
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
研究機関
  • 科学技術振興事業団 長崎研究室
  • 倉敷紡績(株)技術研究所
  • 長崎大学アイソトープ総合センター
報告名称 変温動物細胞におけるストレス応答機構に関する研究
報告概要 タイマイ由来細胞は線維芽様であり,DMEM/10%FBSで活発に増殖した。25~33℃で増殖可能であり,至適温度は33℃,37℃で可逆的に増殖が阻害された(図1)。ヒト胎児細胞のhsc73を認識する抗体で検出可能なhspをconstitutiveに発現し,発現量は温度依存的に増大した(図2)。hsp90の誘導に関しては活性酸素分子種の重要性が示唆され,通常の温度条件で細胞外にスーパーオキシドを産生し,産生量は37℃で増大した(図3)。40℃で細胞を処理すると1時間後の細胞内酸化状態は明らかに亢進しており,熱処理後33℃で放置すると,定常状態を回復した。以上より,細胞が熱刺激を受容し細胞内あるいは細胞外に活性酸素を放出すると細胞内が還元状態から酸化状態へ変化し,細胞内に一部あるいは完全に変性した蛋白質が増加するのに呼応して熱ショック蛋白質が動員される、すなわち熱に対する細胞のストレス応答の1つには活性酸素が引き金となるものの存在が示唆された。
画像

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研究分野
  • 細胞・組織培養法
  • 生物学的機能
  • 遺伝子発現
  • 生体防御と免疫系一般
  • 細胞膜の受容体
関連発表論文 (1)竹下哲史,松田尚樹,横山兼久,晦日房和,渡邉正己:培養タイマイ細胞の熱ストレスに対する応答性,日本農芸化学会1996年度大会,平成8年3月30日-4月2日,京都.
(2)竹下哲史,松田尚樹,横山兼久,晦日房和,鈴木啓司,渡邉正己:培養タイマイ細胞の対熱ストレス応答特性,日本組織培養学会第69回大会,平成8年5月15日-5月17日,広島.
(3)竹下哲史,松田尚樹,横山兼久,晦日房和,鈴木啓司,渡邉正己:タイマイ由来細胞の培養系確立とその温度感受性,第7回日本ウミガメ会議,平成8年12月14日-12月15日,沖縄.
(4)岡市協生,王 立紅,竹下哲史,井原 誠,奥村 寛:正常p53遺伝子導入細胞の放射線感受性とアポトーシス,第39回原子爆弾後障害研究会,平成10年6月7日,長崎.
(5)岡市協生,王 立紅,竹下哲史,井原 誠,奥村 寛:変異p53遺伝子導入細胞の放射線感受性とアポトーシス,第35回放射線影響懇話会,平成10年7月18日,福岡.
(6)岡市協生,井原 誠,竹下哲史,奥村 寛:放射線照射でアポトーシスは誘導されるがWaf-1は誘導されないp53の変異,日本放射線影響学会第41回大会,平成10年12月2日-12月4日,長崎.
(7)岡市協生,池田 恵,竹下哲史,井原 誠,奥村 寛:低濃度のwortmanninによる放射線感受性の修飾,第40回原子爆弾後障害研究会,平成11年6月6日,広島.
(8)竹下哲史,奥村 寛,松田尚樹,渡邉正己:タイマイ(ウミガメ)細胞の温熱特性,第12回九州・山口地区ハイパーサーミア研究会,平成11年7月17日,福岡.
(9)岡市協生,竹下哲史,森田直子,池田 恵,井原 誠,奥村 寛:低濃度wortmanninで阻害されるPI3キナーゼの放射線感受性への関与,日本放射線影響学会第42回大会,平成11年9月1日-9月3日,広島.
(10)奥村 寛,井原 誠,岡市協生,竹下哲史,島崎達也,古澤佳也:高LET放射線に対するscid細胞のRBE,日本放射線影響学会第42回大会,平成11年9月1日-9月3日,広島.
(11)奥村 寛,竹下哲史,井原 誠,岡市協生:変温動物細胞の熱ショック蛋白質と熱耐性誘発の解析,日本ハイパーサーミア学会第16回大会,平成11年9月9日-9月11日,大阪.
研究制度
  • 共同研究等促進事業、長崎県「動植物細胞におけるストレス応答機構」/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 竹下 哲史,松田 尚樹,横山 兼久,森田 直子,柳瀬 浩,鈴木 啓司,児玉 靖司,渡邉 正己. 変温動物細胞におけるストレス応答機構に関する研究. 共同研究等促進事業 長崎県 共同研究支援プロジェクト “動植物細胞におけるストレス応答機構” (平成7~平成11年度) 研究成果報告書,2000. p.444 - 467.

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