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H-RasのNMDA受容体リン酸化調節によるLTPの調節

研究報告コード R013000165
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 勝木 元也
研究者所属機関
  • 岡崎国立共同研究機構 基礎生物学研究所
研究機関
  • 東京大学医科学研究所
報告名称 H-RasのNMDA受容体リン酸化調節によるLTPの調節
報告概要 Rasタンパク質は,細胞の増殖や分化を制御するシグナル伝達分子として知られている。また,ヒトや動物のがんから点突然変異を持つ活性型が検出され,がん遺伝子として最もよく知られたものである。この遺伝子の発現をin situ hybridization法で調べてみると,筋肉などの全身の組織で発現が認められるが,意外にも,増殖や分化を終わった脳の神経細胞で最も高い発現が認められた。そこで,H-Ras欠損マウスを作り,その機能について解析した。海馬でのLTPを測定したところ,野性型より大きなLTPが検出された。また,NMDA受容体のうち,NR2AおよびNR2Bのリン酸化が亢進しており,カルシウムチャネルの増強が認められた。このことは,H-Rasタンパク質が,NMDA受容体のリン酸化を調節することによってLTPの調節を行っている可能性を示唆している。NR2Bサブユニットが果たすRasを介するシグナル伝達の役割と,カルシウムの細胞内流入が引き起こす細胞死との意味について明らかにした。
研究分野
  • 細胞生理一般
  • 細胞膜の受容体
  • 神経系一般
  • 神経科学一般
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、脳を知る/研究代表者 勝木 元也(東京大学医科学研究所)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 勝木 元也. 遺伝子変換マウスによる記憶・学習・情動の解析. 戦略的基礎研究推進事業 研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端/Trends in Neuroscience at the Millennium” [プログラムおよび講演要旨],2001. p.8 - 8.

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