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p53によるゲノムの防御機能 -p53によるG1停止経路とアポトーシス経路の選択のメカニズム-

研究報告コード R013000204
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 田矢 洋一
  • 玉井 克之
研究者所属機関
  • 国立がんセンター研究所放射線研究部
  • サイクレックス
研究機関
  • サイクレックス
  • 国立がんセンター研究所放射線研究部
報告名称 p53によるゲノムの防御機能 -p53によるG1停止経路とアポトーシス経路の選択のメカニズム-
報告概要 p53は細胞がストレスを受けたとき,p53は安定化され量が増加し,活性な転写因子となって,G1期停止を誘導するか,アポトーシスを誘導して細胞を自殺させる。我々は,p53上のリン酸化部位とアセチル化部位を特異的に認識する抗体を作製使用して,DNAダメージによるSer15とSer20のリン酸化の誘導が起こり,ネガティブレギュレーターであるMdm2とp53との結合が弱まり,p53の安定化が起こることを明らかにした。p53の転写活性ドメインとプロリンリッチドメインのいずれかを欠失させるとアポトーシス誘導能が無くなるので,この領域がアポトーシス誘導を制御するのではないかと推測し,数ヶ所の推定リン酸部位を認識する抗体を作製し解析した結果,Ser46のリン酸化がアポトーシス誘導と一致することを見出した。現在,Ser46キナーゼの精製と同定を進めているが,少なくともp38MAPキナーゼのα,βタイプではないというデータを得ている。
研究分野
  • 生物学的機能
  • 遺伝子の構造と化学
  • 遺伝子発現
  • 細胞生理一般
関連発表論文 (1)Shieh, S.-Y., Ikeda, M, Taya, Y. & Prives, C. DNA damage-induced phosphorylation of p53 alleviates inhibition by MDM2. Cell 91, 325-334 (1997).
(2)Shieh, S.-Y., Ahn, J., Tamai, K., Taya, Y. & Prives, C. The human homologues of checkpoint kinases Chk1 and Cds1 (Chk2) phosphorylate p53 at multiple DNA damage inducible sites. Genes & Dev. 14, 289-300 (2000).
(3)Banin, S., Moyal, L., Shieh, S.-Y., Taya, Y., Chessa, L., Snorodinsky, N.I., Prives, C., Reiss, R., Shiloh, Y. & Ziv, Y. Enhanced phosphorylation of p53 by ATM in response to DNA damage. Science 281, 1674-1677 (1998).
(4)Canman, C.E., Lim, D.-S., Cimprich, K.A., Taya, Y., Tamai, K., Sakaguchi, K., Appella, E., Kastan, M.B. & Siliciano, J.D. Activation of the ATM kinase by ionizing radiation and phosphorylation of p53. Science 281, 1677-1679 (1998).
(5)Oda, K., Arakawa, H., Tanaka, T., Matsuda, K., Tanikawa, C., Mori, T., Nishimori, H., Tamai, K., Tokino, T., Nakamura, Y. & Taya, Y. p53AIP1, a potential mediator of p53-dependent apoptosis, and its regulation by Ser46-phosphorylated p53. Cell 102, 849-862 (2000).
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 CRESTタイプ、「ゲノムの構造と機能」/研究代表者 田矢 洋一(国立がんセンター研究所放射線研究部)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 田矢 洋一,玉井 克之. p53によるゲノムの防御機構 —p53によるG1停止経路とアポトーシス経路の選択のメカニズム—. 戦略的基礎研究推進事業「ゲノム構造と機能」 公開シンポジウム 要旨集,2001. p.14 - 14.

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