TOP > 研究報告検索 > 高分子へのラセン誘起とその記憶

高分子へのラセン誘起とその記憶

研究報告コード R013000215
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 八島 栄次
研究者所属機関
  • 名古屋大学大学院工学研究科
研究機関
  • 名古屋大学大学院工学研究科
報告名称 高分子へのラセン誘起とその記憶
報告概要 らせん高分子の構築と制御は,生体高分子を模倣するという学術的な興味だけでなく,キラル識別材料や液晶材料への利用,触媒科学や分析化学における幅広い応用の可能性がある。ここでは,光学不活性な高分子へのらせん誘起を中心に最近の研究成果を紹介する。ロジウム触媒を用いて合成した側鎖にカルボキシル基,ボロン酸残基,アミノ基などを有するシス-トランソイド構造のポリフェニルアセチレン誘導体は,光学不活性な高分子であるが,光学活性なアミンや糖,酸等の存在下でダイナミックならせん構造を形成し(図1),光学活性体の絶対配置,立体化学等を反映した分裂型の誘起円二色性(CD)を長波長領域に示す。これまでに20数種類のキラルなアミンやアミノアルコールについて同様のCDスペクトルを測定してきたが,一級アミンであれば例外なく,誘起CDの符号と絶対配置との間によい相関が見られた。誘起CDの符号をプローブとすることにより,様々の光学活性アミンの絶対配置を予測することが可能である。
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

R013000215_01SUM.gif
研究分野
  • 高分子の反応一般
  • 光学
  • 高分子の物性一般
  • 高分子の結晶構造
関連発表論文 (1)八島栄次,現代化学,No.12,52 (2000).
(2)E. Yashima, T. Matsushima, Y. Okamoto, J. Am. Chem. Soc., 117, 11596 (1995); 119, 6345 (1997).
(3)E. Yashima, T. Nimura, T. Matsushima, Y. Okamoto, J. Am. Chem. Soc., 118, 9800 (1996).
(4)E. Yashima, Y. Maeda, and Y. Okamoto, Chem. Lett., 955 (1996); E. Yashima, Y. Maeda, T. Matsushima, Y. Okamoto, Chirality, 9, 593 (1997).
(5)E. Yashima, Y. Maeda, Y. Okamoto, J. Am. Chem. Soc., 120, 8895 (1998).
(6)E. Yashima, K. Maeda, Y. Okamoto, Nature, 399, 449 (1999).
(7)E. Yashima, Y. Maeda, Y. Okamoto, J. Am. Chem. Soc., 122, 7813 (2000).
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、単一分子・原子レベルの反応制御/研究代表者 八島 栄次(名古屋大学大学院工学研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 八島 栄次. 高分子へのラセン誘起とその記憶. 戦略的基礎研究推進事業 単一分子・原子レベルの反応制御 第5回シンポジウム —1期チーム(平成7年度採択)研究成果報告— 講演要旨集,2001. p.93 - 95.

PAGE TOP