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HTLV-1抗腫瘍ワクチン試作とその効果

研究報告コード R013000222
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 神奈木 真理
研究者所属機関
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科免疫治療学分野
研究機関
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科免疫治療学分野
報告名称 HTLV-1抗腫瘍ワクチン試作とその効果
報告概要 成人T細胞白血病(ATL)の発症メカニズムを解明し,治療法を開発するために,我々はHTLV-1腫瘍発症モデルの作成を試みた。HTLV-1感染し増殖性を獲得したラットT細胞株を樹立し,T細胞免疫の欠損した同系ヌードラット(nu/nu)で継代して得たサブクローンFPM1-VIAXは,nu/nuに致死的T細胞リンパ腫をおこした。腫瘍退縮をおこした同系免疫正常ラットからは,腫瘍細胞を特異的に傷害する細胞傷害性T細胞(CTL)活性が検出され,その主な認識抗原はHTLV-1 Taxであった。CTLの主要認識エピトープを同定し,この部位のベプチドを免疫原としてワクチン接種した動物のT細胞を移入することにより,FPM1-VIAXを接種したnu/nuの致死的リンパ腫増殖は回避された。Tax cDNAを含むDNAワクチンによっても同様の抗腫瘍効果が認められた。この結果は,ワクチンによる細胞性免疫強化がATL発症予防的意義を持つ可能性を示している。本実験系は,HTLV-1腫瘍に対する抗腫瘍免疫効果を検定することのできるシステムとして今後予防治療方法の開発に有用である。
研究分野
  • 遺伝子操作
  • 腫よう免疫
  • ウイルス感染の生理と病原性
  • 血液の腫よう
  • 免疫療法薬・血液製剤の基礎研究
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、生体防御のメカニズム/研究代表者 神奈木 真理(東京医科歯科大学医歯学総合研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 神奈木 真理. ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)の腫瘍化機序と抗腫瘍ワクチン. 戦略的基礎研究推進事業「生体防御のメカニズム」 平成7年度採択課題終了シンポジウム,2001. p.9 - 10.

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