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生殖腺の性分化に関与する転写因子と細胞増殖因子

研究報告コード R013000248
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 諸橋憲一郎
研究者所属機関
  • 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所
研究機関
  • 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所
報告名称 生殖腺の性分化に関与する転写因子と細胞増殖因子
報告概要 遺伝的性決定の後に進行するのが生殖腺の性分化であり,性ホルモンの作用を通じ,個体の性分化を支配している。遺伝的性がいかなるメカニズムのもとに生殖腺の性決定を支配しているのであろうか。生殖腺の分化に異常をきたす疾患の原因遺伝子の解明からSRY,WT-1,SOX-9,DAX-1などのDNA結合因子が性腺の分化には不可欠であることが明らかにされてきた。ノックアウトマウスの解析からもWT-1,Ad4BP/SF-1,Emx-2,M33やLhx-9などの多くの転写因子の関与が示されている。最近,生殖腺の発生過程においてWnt4とFGF9の重要性が,遺伝子破壊マウスの表現型から明らかになった。これらのマウスでは生殖腺の性分化が揺らぐ結果となっており,Wnt4やFGF9発現の性差が示唆される。現在のところWnt4とFGF9からの転写調節は(図1)のように考えることが可能である。生殖腺形成過程での細胞増殖因子の機能が転写調節へとつながり,生殖腺分化を支える分子メカニズムの詳細が明らかになってゆくものと期待される。
画像

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研究分野
  • 遺伝子発現
  • 細胞生理一般
  • 生殖生理一般
  • 発生と分化
  • 生殖器官
関連発表論文 (1)Mutations of Arx/ARX cause abnormal migration and differentiation of GABAergic interneurons and abnormal development of testes in mice, and X-linked lissencephaly with abnormal genitalia in humans
Kunio Kitamura, Masako Yanazawa, Noriyuki Sugiyama, Hirohito Miura, Akiko Iizuka-Kogo, Masatomo Kusaka, Rika Suzuki, Yuko Kato-Fukui, Kyoko Kamiirisa, Kayo Omichi, Megumi Kasahara, Hidefumi Yoshioka, Tsutomu Ogata, Takayuki Fukuda, Ikuko Kondo, Mitsuhiro Kato, William B. Dobyns, Minesuke Yokoyama and ,Ken-ichirou Morohashi
Nature Genet. 32, 359-369, 2002
(2)Morohashi K, Omura T: Ad4BP/SF-1, a Transcription Factor, Essential for the Transcritption of Steroidogenic Cytochrome P450 Genes and for the Establishment of the Reproductive Function. FASEB J. 10, 1569-1577 (1996)
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 CRESTタイプ、内分泌かく乱物質/研究代表者 諸橋 憲一郎(岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 諸橋憲一郎. 生殖腺の性分化 精巣と卵巣の構築を支える役者達. 戦略的基礎研究推進事業 内分泌かく乱物質 第1回領域シンポジウム 講演要旨集 ,2001. p.13 - 20.

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