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キイロショウジョウバエの雌の配偶行動に関与するspinster遺伝子の機能と進化

研究報告コード R990003966
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 中野 芳朗
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
研究機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
報告名称 キイロショウジョウバエの雌の配偶行動に関与するspinster遺伝子の機能と進化
報告概要 キイロショウジョウバエの雌の交尾拒否行動にspin遺伝子が関与していることを,突然変異体を用い明らかにした。spin遺伝子は膜蛋白質をコードし,神経系を含めた種々の組織で発現する個体発生に必須な遺伝子であった。spin相同遺伝子は脊椎動物では,ニ種類以上存在し,アミノ酸配列およびヌクレオチド配列を解析した。同遺伝子はセンチュウからヒトまで分子進化し保存されていることが分かった。spin遺伝子は雌の卵形成の異常や,成虫の腹部神経節の長さの異常に関連があり,細胞死にも関与することが示唆された。また,羽化後のspinの神経系には自家発光物質が存在することがわかった。グリア細胞と神経細胞との相互作用にもspin遺伝子の関与が示唆された。spin遺伝子の解析により,キイロショジョウバエ近縁の生物だけでなく,生物界全体にかかわる細胞死や脂質代謝の解明につながることが期待される。
研究分野
  • 分子遺伝学一般
  • 進化論一般
  • 細胞分裂・増殖
  • 生殖生理一般
関連発表論文 (1)Suzuki, K., Juni, N. and Yamamoto, D. (1997) Enhanced mate refusal in female Drosophila induced by a mutation in the spinster locus. Appl. Entomol. Zoof. 32, 235-243.
(2) Nakano, Y., Fujitani, K., Lukacsovich, T., Suzuki, K., Kurihara, J., Ragan, J., Shimada, L., Sezaki, M., Sano, Y., Ueda, R., Amano, W., Kaneda, M., Umeda, M. and Yamamoto, D. (2000) Mutations in th novel membrane protein spinster induce the expression of lipofuscin-like materials and cauze neural deglnclation in Drosophila (submitted).
研究制度
  • 創造科学技術推進事業、山元行動進化プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 中野 芳朗. キイロショウジョウバエの雌の配偶行動に関与するspinster遺伝子の機能と進化. 創造科学技術推進事業 山元行動進化プロジェクトシンポジウム—性行動の遺伝子解析と進化—講演要旨集(研究期間:1994-1999),1999. p.3 - 5.

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