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多点制御型不斉触媒の創製と四級炭素構築への展開

研究報告コード R013000454
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 柴崎 正勝
研究者所属機関
  • 東京大学大学院薬学系研究科
研究機関
  • 東京大学大学院薬学系研究科
報告名称 多点制御型不斉触媒の創製と四級炭素構築への展開
報告概要 主にLewis酸-Lewis塩基型不斉触媒の創製と四級炭素の触媒的不斉構築への展開について紹介する。昨年,我々は触媒的不斉ライセルト型反応の開発に成功した。本反応のさらなる展開としてベンジル位四級炭素の触媒的不斉合成を検討し,NMDAアンタゴニスト,MK801およびNa+チャネル阻害剤,フェニトイン類縁体の触媒的不斉合成を達成した(図1)。
ケトンからの触媒的不斉シアノヒドリン生成反応は,酵素(オキシニトリラーゼ)でも困難であり,低分子量の不斉触媒ではほとんど実現が不可能な反応とされていた。昨年,我々は一般性の高いケトンの触媒的不斉シアノシリル化反応の開発に成功した。不斉触媒は安価なD-グルコース由来の配位子を活用しており,本反応の問題点は所望の絶村配置が逆の生成物が必要な場合であった。Tiのかわりに希土類元素を用いることで,同一の不斉配位子から二つのエナンチオマーを得ることに成功した。さらには,この希土類含有不斉触媒を用いてカンプトテシンの触媒的不斉合成を達成した(図2)。
画像

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研究分野
  • 触媒の調製
  • 第3族元素の錯体
  • 反応の立体化学
  • 窒素複素環化合物一般
関連発表論文 (1)Takamura, M.; Funabashi, K.; Kanai, M.; Shibasaki, M. J. Am. Chem. Soc., 122, 6327-6328 (2000)
(2)Funabashi, K.; Ratoni, H.; Kanai, M.; Shibasaki, M. submitted.
(3)Hamashima, Y.; Knai, M.; Shibasaki, M. J. Am. Chem. Soc., 122, 7412-7413 (2000)
(4)Hamashima, Y.; Kanai, M.; Shibasaki, M. Tetrahedron Lett., 42, 691-694 (2001)
(5)Yabu, K.; Masumoto, S.; Yamasaki, S.; Hamashima, Y.; Kanai, M.; Du, W.; Curran, D.P.; Shibasaki, M. J. Am. Chem. Soc. in press.
研究制度
  • 戦略的基礎研究推進事業、単一分子・原子レベルの反応制御/研究代表者 柴崎 正勝(東京大学大学院薬学系研究科)/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 柴崎 正勝. 多点制御型不斉触媒の創製と四級炭素構築への展開. 戦略的基礎研究推進事業 単一分子・原子レベルの反応制御 テーマ別シンポジウム(I)—錯体から『触媒』へ—講演要旨集,2001. p.23 - 25.

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