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成熟脳組織の試験管内における代謝活動維持に関する基礎的条件

研究報告コード R013000491
掲載日 2003年10月1日
研究者
  • 山田 勝也
  • 山本 亘彦
  • 外山 敬介
  • 小川 哲朗
研究者所属機関
  • 秋田大学医学部生理学第一講座
  • 京都府立医科大学第二生理学講座
  • 京都府立医科大学第二生理学講座
  • 秋田大学医学部生理学第一講座
研究機関
  • 京都府立医科大学第二生理学講座
  • 秋田大学医学部生理学第一講座
報告名称 成熟脳組織の試験管内における代謝活動維持に関する基礎的条件
報告概要 試験管内でスライス状の大脳皮質視覚野と視床外側膝状体とを共培養し,皮質各層における細胞の電気生理学的膜特性と神経伝達の発達について調べたところ,膜特性は正常皮質と類似した成長を示した。受動的な膜特性の変化は浅層の方が大きく,また深層の方が成熟の時間経過が先行して進んでいることが考えられ,層特異的な発達のメカニズムが培養下でも作用することが示唆された。神経伝達も正常に類似した発達を示した。興奮性伝達における各受容体の寄与が培養日数の経過により層特異的にしかも正常に変化したことは,少なくとも興奮性アミノ酸受容体の発現にはパターン化された感覚入力が必要ないことを示唆している。幼弱期に取り出した脳組織は通常の培養条件下で神経細胞の機能的成熟が可能であり,その活動を長期維持できることが明らかとなった。幼弱期の組織と異なり,完全に成熟した組織を試験管内に取り出す場合には,通常の培養条件下での維持は困難であったが,組織の代謝環境を整えることで長期にわたり維持できる可能性が示唆された。
研究分野
  • 細胞・組織培養法
  • 細胞生理一般
  • 中枢神経系
  • 生体計測
関連発表論文 (1)K. Yamada, N. Yamamoto, and K. Toyama: Development of membrane properties of rat neocortical neurons studied in organotypic cocultures. Neurosci. Lett., 275, 65-68 (1999).
(2)K. Yamada, N. Yamamoto, and K. Toyama: Development of NMDA and non-NMDA receptor-mediated excitatory synaptic transmission in geniculocortical and corticocortical connections studied by organotypic coculture preparations. Eur. J. Neurosci. (in press).
研究制度
  • 共同研究等促進事業、秋田県「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 山田 勝也,山本 亘彦,外山 敬介,小川 哲朗. 成熟脳組織の試験管内における代謝活動維持に関する基礎的条件の研究. 共同研究等促進事業 秋田地区「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」共同研究終了報告書,2000. p.406 - 413.

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