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85KDa細胞質ホスホリパーゼA2α(cPLA2α)の正常ラット脳神経細胞での発現

研究報告コード R990003990
掲載日 2001年2月6日
研究者
  • 岸本 幸治
研究者所属機関
  • ウプサラ大学PETセンター 大阪バイオサイエンス研究所
研究機関
  • ウプサラ大学PETセンター
  • (財)大阪バイオサイエンス研究所
報告名称 85KDa細胞質ホスホリパーゼA2α(cPLA2α)の正常ラット脳神経細胞での発現
報告概要 アラキドン酸とその代謝物は多くの中枢神経機能に関与することが示唆され ている。中枢神経系におけるアラキドン酸の生成に関して生理的Ca2+濃度でアラキド ン酸を膜リン脂質から特異的に切り出す酵素としてCa2+感受性85kDa細胞質型ホスホ リパーゼA2α (cPLA2α)の存在が重要である。しかしながら、これまでこの酵素の脳内 分布に関する詳細な検討はなかった。そこで我々は正常ラット脳を用いて中枢神経に おけるcPLA2α mRNAの局在を詳細に調べた。ラット脳cPLA2αのcDNAから異なる3つの領 域のリボプローブを作製してノーザンブロットとin situハイブリダイゼーションを 行った。それぞれのアンチセンスプローブはcPLA2α に対する特異的なシグナルを示 した。cPLA2α mRNAの発現は嗅球、大脳皮質、海馬体、視床や視床下部の諸核、扁桃 体複合核、小脳皮質、孤束核、下オリーブ核群などの灰白質で高く、特に頸髄の運動 ニューロンには顕著な発現がみられた。他の部位では松果体、下垂体前葉、後葉など の内分泌器官、血管内皮細胞に高い発現がみられた。さらにシクロヘキシミド投与に よりcPLA2α mRNAの発現を調べたところ、シグナルの増強は正常条件下と同じ箇所で 確認され、この増強はニューロンだけでなくグリア細胞や血管内皮細胞にもみられ た。これらのことから正常ラット脳においてcPLA2α mRNAはニューロンで優位に発現 していることが示された。
画像

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研究分野
  • 酵素一般
  • 遺伝子発現
  • 脂質の代謝と栄養
  • 中枢神経系
関連発表論文 Kishimoto,K.,Matsumura,K.,Kataoka,Y.,Morii,H.,and Watanabe y. (1999) Localization of cytosolic phospholipase A2 messenger RNA mainly in neurons in the rat brain. Neuroscience 92, 1061-1077.
研究制度
  • 国際共同研究事業、サブフェムトモルバイオ認識プロジェクト/科学技術振興事業団
研究報告資料
  • 岸本 幸治. 85-KDa細胞質ホスホリパーゼA2(cPLA2)のラット脳における分布と細胞局在. 国際共同研究事業 サブフェムトモルバイオ認識プロジェクト 研究終了報告書(研究期間:1993-1997),1998. p.268 - 288.

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