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相変態からみた金属ガラスの安定化の要因と機構

研究報告コード R030000163
掲載日 2005年2月22日
研究者
  • 才田 淳治
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
研究機関
  • 科学技術振興事業団
報告名称 相変態からみた金属ガラスの安定化の要因と機構
報告概要 金属ガラスの局所構造を特定することによる安定化要因の解明を主要なテーマとして研究を行った。すなわち、「ガラス状態中に特異な局所構造が存在すれば、これを反映した結晶が析出する」という考察に基づき、高分解能電子顕微鏡での直接観察とナノビーム電子回折法による構造の同定手法により、局所構造を明らかにした。また、上述の特性を有する結晶を析出させるためには、高いガラス形成能を持つ合金組成に対して、核形成を促進させる不安定化元素の微量添加及び組成の微小変化が有効であるとの考えから、金属ガラス構成元素の少なくとも1つとほとんど化学的相関を持たない、もしくは正の相関を持つ元素を選択した。具体的には、Zr基金属ガラスの相変態挙動を調査し、その局所構造を明らかにした。この結果、添加元素及びその量を変化させることにより、ナノI-phaseが生成することが明らかになり、この特異現象は、過冷却液体の結晶化に対する異常安定性の機構解明に大きな貢献を果たした。また、Zr基過冷却金属液体の安定化機構が二十面体構造の存在によることが明らかとなった。
画像

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研究分野
  • 金属の結晶構造
  • 変態組織,加工組織
  • 金属材料一般
関連発表論文 (1) J. Saida, M. Matsushita and A. Inoue: Mater. Trans., 43 (2002), in press.
(2) J. Saida and A. Inoue: J. Non-Cryst. Solids, in press.
(3) C. Li, J. Saida, M. Matsushita and A. Inoue: Appl. Phys. Lett., 77 (2000), 528.
(4) E. Matsubara, T. Nakamura, M. Sakurai, M. Imafuku, S. Sato, J. Saida and A. Inoue: Mater. Res. Soc. Symp. Proc., 644 (2001), L1.1.1.
研究制度
  • 創造科学技術推進事業 井上過冷金属プロジェクト
研究報告資料
  • 才田 淳治. 相変態からみた金属ガラスの安定化の要因と機構. 創造科学技術推進事業 井上過冷金属プロジェクトシンポジウム要旨集-過冷金属の本性と安定化機構の解明-(研究期間:1997-2002),2002. p.34 - 46.

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