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「ジーンセレクター」によるゲノム制御

研究報告コード R030000166
掲載日 2005年2月22日
研究者
  • 木村 暁
研究者所属機関
  • 科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業
研究機関
  • 科学技術振興事業団
報告名称 「ジーンセレクター」によるゲノム制御
報告概要 真核細胞生物の染色体においては領域特異的な構造と機能(転写活性化、不活化など)が存在し、ヒストン蛋白質のアセチル化修飾は染色体上の目印であることが予想された。「1.アセチル化されうるリジン残基はどのように選ばれ、生体内ではどのようにして特定の残基だけがアセチル化されるのか?」「2.特定の残基がアセチル化されることはどのような効果をもたらすのか?」という問題に取り組んだ。まず、ヒストンの中でアセチル化される15個のリジン残基が、その周辺配列の1次構造に着目すると、3つのクラス・6つのサブクラス(グループ)に分類できることを発見した。この分類はヒストンアセチル化酵素(HAT)活性の特異性と対応しており、HATはこの分類に基づいてリジン残基を見分けているという仮説をたて、これを証明した。一連の解析から、染色体上でヒストンの化学修飾が特異的に起こり、その化学修飾が目印として染色体の高次構造が制御されるまでの一連の流れを示すことができた。
画像

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研究分野
  • 遺伝子発現
関連発表論文 (1) 堀越正美,木村暁,千村崇彦「染色体からの転写調節機構」蛋白質核酸酵素 43,2059-2078.(1998)
(2) Kimura, A. & Horikoshi, M. How do histone acetyltransferases select lysine residues in core histones? FEBS Lett. 431, 131-133 (1998)
(3) Kimura, A. & Horikoshi, M. Tip60 acetylates six lysines of a specific class in core histones in vitro. Genes Cells 3, 789-800 (1998)
(4) Suzuki T., Kimura A., Nagai R., & Horikoshi M. Regulation of interaction of the acetyltransferase region of p300 and the DNA-binding domain of Sp1 on and through DNA binding. Genes Cells 5, 29-41 (2000)
(5) Kimura, A. & Horikoshi, M. in preparation
(6) 木村暁,作野剛士,堀越正美「酵母における転写調節研究」遺伝子発現-ジーンセレクターから生命現象ヘ-(堀越正美編,中外医学社) pp418-434 (2001)
(7) Kimura, A., Umehara, T. & Horikoshi, M. Chromosomal gradient of histone acetylation established by Sas2p and Sir2p act as anti-silencing shield. revised
研究制度
  • 創造科学技術推進事業 堀越ジーンセレクタープロジェクト
研究報告資料
  • 木村 暁. 「ジーンセレクター」によるゲノム制御. 創造科学技術推進事業 堀越ジーンセレクタプロジェクトシンポジウム「ジーンセレクタ ~遺伝子発現の主役~」(研究期間:1997-2002),2002. p.27 - 45.

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