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インターコミュニケーション・プログラミング

研究報告コード R040000104
掲載日 2007年5月18日
研究者
  • 関口 龍郎
研究者所属機関
  • 東京大学大学院情報理工学系研究科
研究機関
  • 東京大学
報告名称 インターコミュニケーション・プログラミング
報告概要 この研究ではインターネット上での人と人との双方向コミュニケーションを支援するソフトウェアを安全で効率良く実行できるプログラミング言語システムの構築を目指した。具体的には、Java仮想機械や.NETランタイム(CLR)のような、言語非依存、アークテクチャ非依存のコード表現の開発とその実行環境の実装を目標とした。普遍的なコード表現の開発における最大の問題は実行効率と安全性の両立である。Java仮想機械では安全性を重視するためにプログラムを実行する直前にプログラム検証を行い、合格したものだけが実行される。C言語などの効率の良い言語で記述されているコードパターンにはポインタ演算等のプログラム検証の制限によって許可されない演算があるためJava仮想機械ではC言語ほど効率の良い実行ができない。.NETランタイムではこの制限を回避するためにプログラム検証を行わずに実行するオプションがある。プログラム検証を行わなかった場合にはもちろん実行の安全性は保証されないことになる。インターネットで使われているメールやウェブのサーバやブラウザに対する攻撃方法のほぼ半数はプログラミング言語の仕様の欠陥である不正メモリアクセスを利用しており、言語としての安全性の保証は重要である。この研究では、高い実行効率を実現するために極めて重要な演算であるがJavaのプログラム検証では除外されているポインタ演算に着目し、ポインタ演算を含むプログラムの検証を可能にする検証技術を開発し、実行効率と安全性が両立されたプログラミング言語システムの構築を目指した。
研究分野
  • 計算理論
  • 計算機ソフトウエア一般
  • オペレーティングシステム
関連発表論文 (1) Tatsurou Sekiguchi,Takahiro Sakamoto, and Akinori Yonezawa. Portable Implementation of Continuation Operators in Imperative Languages by Exception Handling. Advances in Exception Handling Techniques, Lecture Notes in Computer Science, 2022, ISBN:3540419527, Springer Verlag, May 2001.
(2) Yutaka Oiwa, Tatsurou Sekiguchi, Eijiro Sumii, and Akinori Yonezawa. Fail-Safe ANSI-C Compiler: An Approach to Making C Programs. Software Security -- Theories and Systems, pages 133 153, Lecture Notes in Computer Science, 2609, Springer Verlag, April 2003.
(3) 関口龍郎,大岩 寛,米澤明憲.オブジェクト指向言語によって記述された,携帯電話,PDAのアプリケーションプログラム圧縮方式.コンピュータソフトウェア.2002年1月.
(4) 住井英二郎,関口龍郎,細谷春夫.PLI2002報告.コンピュータソフトウェア.Vol.20, No.2, pages 79-84, 2003年3月.
(5) 関口龍郎,大岩 寛,米澤明憲.オブジェクト指向言語によって記述された,携帯電話,PDAのアプリケーションプログラム圧縮方式.第3回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ.2001年3月.
(6) Takeo Imai, Tatsurou Sekiguchi, Hidehiko Masuhara, and Akinori Yonezawa. Dynamic Access Control of Mobile Objects by Switching Namespaces. OOPSLA Workshop of Patterns and Techniques for Designing Object-Oriented Mobile Wireless Systems. October 2001.
(7) Yutaka Oiwa, Tatsurou Sekiguchi, Eijiro Sumii, and Akinori Yonezawa. Fail-Safe ANSI-C Compiler: An Approach to Making C Programs Secure - Progress Report. International Symposium on Software Security, November 2002.
(8) 関口龍郎.Javaのための二つのモバイル技術.オブジェクト指向2003シンポジウム.2003年8月.
研究制度
  • さきがけタイプ 「機能と構成」領域
研究報告資料
  • 関口 龍郎. インターコミュニケーション・プログラミング. 「さきがけタイプ」「機能と構成」領域 研究報告会講演要旨集(研究期間2000-2003),2003. p.37 - 44.

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