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化膿レンサ球菌の侵襲性因子に関する分子遺伝学的解析

研究報告コード R070000064
整理番号 R070000064
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 川端 重忠
研究者所属機関
  • 大阪大学大学院歯学系研究科
研究機関
  • 大阪大学大学院歯学系研究科
報告名称 化膿レンサ球菌の侵襲性因子に関する分子遺伝学的解析
報告概要 A群レンサ球菌(group A streptococci: GAS)は、ヒトの咽頭部より感染し、咽頭炎、扁桃炎、肺炎などの上・下気道炎を引き起こす。本来は咽頭炎などの局所の炎症にとどまるが、無菌であるべき血液や筋肉、内臓にGASが侵入する侵襲型レンサ球菌感染症が報告されるようになった。この致死率は10%程度とされる。さらに、軟部組織壊死や多臓器不全等を引き起こす劇症型A群レンサ球菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome: STSS) が新たに出現してきた。同感染症は感染症法の5類感染症に分類され、STSS患者の致死率は40%を越える。STSSは急速な病態進行や発症の機構が不明なことから、予防法や治療法は今のところ確立されていない。2001年に米国オクラホマ大学のグループによりGASの全ゲノム情報が公開された。我々はグラム陽性菌の膜貫通型タンパクにみられるLPXTGモチーフなどの配列をプローブとし、GASゲノム情報から菌体表層タンパクのORFを網羅的に探索した。さらに、他のモチーフ検索により未知の機能性タンパクを同定し、侵襲型感染症の発症機構の解明をめざした。同時に劇症化GAS感染症のマウスモデル実験系を確立し、劇症化に関わるGAS以外の因子についても検討を加えた。
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研究分野
  • 微生物の生化学
関連発表論文 (1) Kawabata S, Tamura Y, Murakami J, Terao Y, Nakagawa I, and Hamada S. 2002. Biochem Biophys Res Commun 296: 1329-1333.
(2) Terao Y, Kawabata S, Nakata M, Nakagawa I, and Hamada S. 2002. J Biol Chem 277: 47428-47435.
(3) Okahashi N, Sakurai A, Nakagawa I, Fujiwara T, Kawabata S, Amano A, and Hamada S. 2003. Infect Immun 71: 948-955.
(4) Okamoto S, Kawabata S, Nakagawa I, Goto T, Sano K, Okuno Y, and Hamada S. 2003. J Virol 77: 4104-4112.
(5) Nakagawa I, Kurokawa K, Yamashita A, Nakata M, Tomiyasu Y, Okahashi N, Kawabata S, Yamazaki K, Shiba T, Yasunaga T, Hayashi H, Hattori M, and Hamada S. 2003. Genome Res 13: 1042-1055.
(6) Sakurai A, Okahashi N, Nakagawa I, Kawabata S, Amano A, Ooshima T, and Hamada S. 2003. Infect Immun 71: 6019-6026.
(7) Okamoto S, Kawabata S, Fujitaka H, Uehira T, Okuno Y, and Hamada S. 2004. Vaccine 22: 2887-2893.
(8) Tamura F, Nakagawa R, Akuta T, Okamoto S, Hamada S, Meeda H, Kawabata S, and Akaike T. 2004. Infect Immun 72: 4836-4847.
(9) Nakagawa I, Nakata M, Kawabata S, and Hamada S. 2004. Cell Microbiol 6: 939-952.
(10) Okamoto S, Kawabata S, Terao Y, Okuno Y, and Hamada S. 2004. Infect Immun 72: 6068-6075.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/生体と制御研究領域
研究報告資料
  • 川端 重忠. 化膿レンサ球菌の侵襲性因子に関する分子遺伝学的解析. 「生体と制御」研究領域 第一回研究報告会感染症と免疫疾患の発病メカニズムの解明へ新しいアプローチ 要旨集, 2004. p.12 - 14.

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