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免疫抑制性T細胞の分化メカニズムの解析とその免疫疾患治療への応用

研究報告コード R070000081
整理番号 R070000081
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 堀 昌平
研究者所属機関
  • 理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫恒常性研究ユニット
研究機関
  • 理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫恒常性研究ユニット
報告名称 免疫抑制性T細胞の分化メカニズムの解析とその免疫疾患治療への応用
報告概要 免疫系は「自己」・「非自己」を識別し、「非自己」を排除する一方で「自己」に対する寛容性を確立・維持している。近年の研究により、健常個体の免疫系には制御性T細胞(regulatory T cells, Treg)と呼ばれるCD4 T細胞サブセットが存在し、自己反応性T細胞を抑制的に制御することで自己免疫寛容の確立・維持に重要な機能を担うことが明らかにされてきた。さらに、Tregは自己免疫のみならず、炎症、感染免疫、アレルギー、移植免疫・腫瘍免疫などのさまざまな免疫応答を抑制的に制御し得ることが明らかにされ、免疫恒常性の維持に極めて重要であることが示唆されてきた。したがって、Tregの発生・分化、抑制機能の分子的基盤を明らかにすることは、基礎免疫学的にも本質的な課題であるのみならず、上記のさまざまな免疫関連疾患を克服するためにも極めて重要である。 我々は、マウスおよびヒトの致死的自己免疫疾患IPEXの原因遺伝子として同定された転写因子Foxp3に着目し、これがTreg特異的に発現する分子マーカーであり、その発生・分化と機能を制御するマスター遺伝子として機能することを明らかにしてきた。本研究は、Foxp3遺伝子の自然突然変異に着目し、Foxp3変異により発症する自己免疫疾患のメカニズムを究明することでTregの免疫制御系における生理的意義を確立し、そしてFoxp3がTregの発生・分化と抑制機能を制御する分子機構を解明することを目的とした。
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研究分野
  • 免疫性疾患・アレルギー性疾患一般
  • 免疫反応一般
関連発表論文 (1) Wang. Y.M., Zhang, G.Y., Wang, Y., Hu, M., Wu, H., Watson, D., Hori, S., Alexander I. E., Harris, D. C., Alexander, S. I., (2006) Foxp3-transduced polyclonal regulatory T cells protect against chronic renal injury from adriamycin. Journal of American Society of Nephrology 17: 697-706
(2) Chai, J. G., Xue, S. A., Coe, D., Addey, C., Bartok, I., Scott, D., Simpson, E., Stauss, H. J., Hori, S., Sakaguchi, S.,Dyson, J. (2005) Regulatory T cells, derived from naive CD4+CD25- T cells by in vitro Foxp3 gene transfer, can induce transplantation tolerance. Transplantation 79:1310-1316
(3) Hori, S. And Sakaguchi, S. (2004) Foxp3: a critical regulator of the development and function of regulatory T cells. Microbes and Infection 6:745-751
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/生体と制御研究領域
研究報告資料
  • 堀 昌平. 免疫抑制性T細胞の分化メカニズムの解析とその免疫疾患治療への応用. 「生体と制御」研究領域 第三回研究報告会感染症と免疫疾患の発病メカニズムの解明へ新しいアプローチ 要旨集, 2007. p.14 - 16.

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