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マラリア原虫の酸化ストレス応答メカニズム解明へのアプローチ

研究報告コード R070000082
整理番号 R070000082
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 河津 信一郎
研究者所属機関
  • 帯広畜産大学原虫病研究センター応用研究部門
研究機関
  • 帯広畜産大学原虫病研究センター応用研究部門
報告名称 マラリア原虫の酸化ストレス応答メカニズム解明へのアプローチ
報告概要 熱帯熱マラリアは、ヒトの4種類のマラリアのうち最も重篤な感染症で、ヒトはハマダラカの吸血によって熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)に感染する。世界人口の約半数がマラリアのリスクの下に生活しており、年間200-300万人がこの感染症によって命を落としている。赤血球内に寄生し、活発なDNA合成、ヘム代謝の過程で多量の過酸化物を産生するマラリア原虫にとって、細胞内レドックス(酸化・還元)バランスの制御は、宿主内適応、発育および増殖の成否を左右する重要なメカニズムで、その解明はマラリアの新しい制御法開発の起点になると考える。このような観点から、私達の研究グループでは、マラリア原虫細胞で過酸化物の還元に主に機能する抗酸化タンパク質、ペルオキシレドキシン(Prx)の原虫細胞内レドックス制御における役割を、熱帯熱マラリア原虫ならびにローデント(ネズミ)マラリア原虫(P. berghei)を用いて解析してきた。本課題では、Prx subfamilyを対象に、マラリア原虫の酸化ストレス応答メカニズムを解明し、マラリア原虫寄生適応の生物学に新たな知見を提示するとともに、この機構に係わる分子群を同定し、それらを標的とする新規マラリア治療法の開発につながる基礎的研究を展開することを目的とした。
画像

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研究分野
  • 微生物生理一般
関連発表論文 (1) Yano K., Komaki-Yasuda K., Tsuboi T., Torii M, Kano S, and Kawazu S. 2-Cys peroxiredoxin TPx-1 is involved in gametocytoe development in Plasmodium berghei. Mol. Biochem. Parasitol. 148: 44-51. 2006
(2) Kawazu S., Ikenoue N., Takemae H., Komaki-Yasuda K, and Kano S. Roles of 1-Cys peroxiredoxin in heme detoxification in the human malaria parasite Plasmodium falciparum. FEBS J. 272: 1784-1791. 2005
(3) Yano K., Komaki-Yasuda K., Kobayashi T., Takemae T., Kita K., Kano S. and Kawazu S. Expression of mRNAs and proteins for peroxiredoxins of the human malaria parasite Plasmodium falciparum in the blood stage. Parasitol. Int. 54: 35-41. 2005
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/生体と制御研究領域
研究報告資料
  • 河津 信一郎. マラリア原虫の酸化ストレス応答メカニズム解明へのアプローチ. 「生体と制御」研究領域 第三回研究報告会感染症と免疫疾患の発病メカニズムの解明へ新しいアプローチ 要旨集, 2007. p.18 - 20.

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