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オートファジーによる細胞内侵入性細菌の排除機構の解析と応用

研究報告コード R070000083
整理番号 R070000083
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 中川 一路
研究者所属機関
  • 東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター感染制御部門
研究機関
  • 東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター感染制御部門
報告名称 オートファジーによる細胞内侵入性細菌の排除機構の解析と応用
報告概要 生体内に侵入した病原性細菌は、通常貪食細胞によって捕捉され、生体内より排除される。このような貪食細胞は、取り込んだ病原性細菌をファゴソーム内に取り込み、その後にリソソームとの融合を経て消化することにより、病原性細菌の生体からの排除を行っている。ところが近年、多くの病原性細菌で、非貪食系の上皮細胞などの細胞内に侵入していることが明らかにされてきた。通常好中球などの貪食細胞に捕食された病原細菌は、食胞(ファゴソーム)に取り込まれ、やがてリソソームとの融合によって消化される。それでは、非貪食系細胞の細胞質内に脱出した菌はどのように消化・排出されているのであろうか?細胞には、分解機構としてファゴソーム-リソソーム系やユビキチン系以外に、生理的に細胞内小器官や巨大タンパク質を分解するために利用されている自食作用(オートファジー)というメカニズムが存在している。本研究では、このオートファジーが細胞質内に侵入した病原性細菌の排除機構として機能しているのかどうか、またどのようなメカニズムで菌を認識して排除しているのかについて解析し、感染防御機構におけるオートファジーの役割を明らかにすることを目的とする。
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研究分野
  • 感染免疫
  • 細胞生理一般
関連発表論文 (1) Kato, T., Kawai, S., Nakano, K., Inaba, H., Kuboniwa, M., Nakagawa, I., Tsuda, K., Omori, H., Ooshima, T., Yoshimori, T., Amano, A. (2006) Virulence of Porphyromonas gingivalis is altered by substitution of fimbria gene with different genotype. Cell. Microbiol. In press.
(2) Amano, A., Nakagawa, I., Yoshimori, T. (2006). Autophagy in innate immunity against intracellular Bacteria. J. Biochem (Tokyo), 140: 161-166.
(3) Nakagawa, I., Inaba, H, Yamamura T, Kato T, Kawai S, Ooshima T, Amano A. (2006) Invasion of epithelial cells and proteolysis of cellular focal adhesion components by distinct types of Porphyromonas gingivalis fimbriae. Infect. Immun. 74: 3773-3782. Nakagawa I, Inaba H, Yamamura T, Kato T, Kawai S, Ooshima T, Amano A. (2006) Invasion of epithelial cells and proteolysis of cellular focal adhesion components by distinct types of Porphyromonas gingivalis fimbriae. Infect. Immun. 74: 3773-3782.
(4) Nakagawa, I., Amano, A., Mizushima, N., Yamamoto, A., Yamaguchi, H., Kamimoto, T., Nara, A., Funao J, Nakata M, Tsuda K, Hamada S, Yoshimori T. (2004) Autophagy defends cells against invading group A Streptococcus. Science. 2004 306: 1037-40.
(5) Nakagawa I., Nakata, M., Kawabata, S., Hamada, S. Transcriptome analysis and gene expression profiles of early apoptosis-related genes in Streptococcus pyogenes-infected epithelial cells. (2004) Cell Microbiol. 6: 939-52.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/生体と制御研究領域
研究報告資料
  • 中川 一路. オートファジーによる細胞内侵入性細菌の排除機構の解析と応用. 「生体と制御」研究領域 第三回研究報告会感染症と免疫疾患の発病メカニズムの解明へ新しいアプローチ 要旨集, 2007. p.22 - 24.

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