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血中前駆細胞による血管修復と病変形性

研究報告コード R070000109
整理番号 R070000109
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 佐田 政隆
研究者所属機関
  • 東京大学大学院医学系研究科
研究機関
  • 東京大学大学院医学系研究科
報告名称 血中前駆細胞による血管修復と病変形性
報告概要 動脈硬化や血管形成術後再狭窄、移植後血管障害といった血管病では、平滑筋細胞の蓄積が主要要因である。この原因として、中膜平滑筋細胞が血管内皮下ヘ遊走し増殖するという「Rossの仮説」が長年受け入れられてきた。そして、中膜平滑筋細胞を標的とした治療法が検討されてきたが、未だ有効な方法は確率していない。近年、各種臓器への分化能を有する「成体幹細胞」が成人に残存しており、障害臓器の修復に関与していることが報告されている。研究者は、心臓移植後動脈化モデルにおいて、「新生内膜の大部分はドナー中膜平滑筋細胞由来でなくレシピエントの流血細胞由来である」ことを報告し、「骨髄由来の平滑筋前駆細胞」が血管病変に関与していることを明らかとした。本研究では、各種の血管病変における平滑筋細胞ならびに内皮細胞の起源を明らかにする。その平滑筋ならびに内皮前駆細胞の「骨髄からの動員」「障害血管への定着」「血管細胞への分化」「増殖」の過程を分子レベルで明らかし、血管リモデリングの新しい概念の確率を図る。また、血管前駆細胞の単離、分化誘導、増殖法を確立する。さらに、平滑筋前駆細胞を標的とした全く新しい血管病の治療法を開発する。
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研究分野
  • 循環系の基礎医学
  • 血液一般
関連発表論文 (1) Saiura A, Sata M, Hirata Y, Nagai R, Makuuchi M. Cireulating smooth muscle progenitor cells centribute to atheroselerosis, Nat Med. 2001: 7: 382-383.
(2) Sata M, Saiura A, Kunisato A, Tojo A, Okada S, Tokuhisa T, Hirai H, Makuuchi M, Hirata Y, Nagai R. Hematopoietic stem cells differentiate into vascular cells that participate in the pathogenesis of atheroselerosis, Nat Med. 2002: 8: 403-409
(3) Tanaka K, Sata M, Hirata Y, Nagai R.Diverse contribution of bone marrow cells to neointimal hyperplasia after mechanical vascular injuries. Circ Res. 2003: 93: 783-790.
(4) Sata M. Circulating vascular progenitor cells contribute to vascular repair, remodeling, and lesion formation, Trends Cardiovase Med. 2003: 13: 249-253.
(5) Sata M. Molecular strategies to treat vascular diseases, Circ J. 2003: 67: 983-991.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/タイムシグナルと制御研究領域
研究報告資料
  • 佐田 政隆. 血中前駆細胞による血管修復と病変形性. 2004年度 “タイムシグナルと制御”研究領域 報告会 要旨集 生命と時間 -新しい生命原理を求めて-, 2004. p.63 - 66.

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