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染色体分配の制御機構の解明

研究報告コード R070000112
整理番号 R070000112
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 深川 竜郎
研究者所属機関
  • 国立遺伝学研究所
研究機関
  • 国立遺伝学研究所
報告名称 染色体分配の制御機構の解明
報告概要 我々は、下に示すようにDT40細胞を用いたセントロメアタンパク質の系統的ノックアウト解析とプロテオミックスを用いた新規セントロメアタンパク質の同定という2つの計画を平行して研究を進める。さらに、当初の計画では予定していなかったが、世界の動きのなかでの「セントロメアとRNAiマシーナリーとの関係」が注目を受けているため、我々のグループの特徴をいかし、緊急プロジェクトとして小型化染色体を用いて、セントロメアとRNAiマシーナリーとの関係を明らかにすることを目指す。1)DT40細胞を用いたセントロメアタンパク質の系統的ノックアウト解析-本計画は、さきがけ研究を始める以前から継続的に行ってきた研究である。さきがけ研究においても、各種セントロメアタンパク質のノックアウト解析と表現型解析を通じてセントロメアの形成機構についての知見を得る。また、下記の2)の計画で得られた新規タンパク質のノックアウト解析も行う。2)プロテオミックスおよびDNAデータベースを用いた新規セントロメアタンパク質の同定とその機能解析-着目するタンパク質にタグを融合させたタンパク質を発現させて、免疫沈降を行うことで、セントロメアタンパク質複合体を得る。さらに、1)の実験と融合させて、新規タンパク質のノックアウト解析を通じて、セントロメア機能に関して新しい制御機構を明らかにしたいと考えている。3)RNAiマシーナリーとセントロメア形成との関連解明-我々は、分子レベルの詳細な構造が明らかになったヒト染色体由来の人工染色体を保持するDT40細胞を樹立している。このDT40細胞を対象にして、RNAiマシンナリーに関与するDicer遺伝子の条件的ノックアウト細胞を樹立する。Dicerの発現が失われた細胞で、ヒト人工染色体のセントロメア領域からのRNA転写やセントロメア形成の関わる影響を解析する。
画像

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研究分野
  • 細胞分裂・増殖
  • 細胞構成体の機能
関連発表論文 (1) Tatsuo Fukagawa, Masahiro Nogami, Mitsuko Yoshikawa, Masashi Ikeno, Tuneko Okazaki, Yasunari Takami, Tatsuo Nakayama, and Mituso Oshimura "Dicer is essential for formetion of the heterochromatin structure in vertebrate cells." Nature Cell Biology (2004) Vol. 6, 784-791. & Cover.
(2) Tatsuo Fukagawa "Assembly of kinetochores in vertebrate cells." Experimental Cell Research (2004) Vol. 296. 21 -27.
(3) Tetsuya Hori, Tokuko Haraguchi, Yasushi Hiraoka, Hiroshi Kimura, and Tatsuo Fukagawa "Dynamic behavior of Nuf2-Hec1 complex that localizes to the centrosome and centromere and is essential for mitotic progression in vertebrate cells." Journal of Cell Science (2003) Vol. 116, 3347-3362.
(4) Jenny M. Spence, Ricky Critcher, Tom A. Ebersole, Manuel Valdivia, William C. Eranshaw, Tatsuo Fukagawa, and Christine J. Farr "Co-localisation of Centromere Activity, Proteins and a Topoisomerase II within a subdomain of the major human X a -satellite array." The EMBO Journal (2002) Vol. 21, 5269-5280.
(5) Ai Nishihashi, Tokuko Haraguchi, Yasushi Hiraoka, Toshimichi Ikemura, Vinciane Regnier, Helen Dodson, William C. Earnshaw, and Tatsuo Fukagawa "CENP-I is essential for centromere function in vertebrate cells." Developmental Cell (2002) Vol. 2, 463-476.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/タイムシグナルと制御研究領域
研究報告資料
  • 深川 竜郎. 染色体分配の制御機構の解明. 2004年度 “タイムシグナルと制御”研究領域 報告会 要旨集 生命と時間 -新しい生命原理を求めて-, 2004. p.83 - 87.

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