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自律的に再構成する無線センサネットワーク

研究報告コード R070000120
整理番号 R070000120
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 西尾 信彦
研究者所属機関
  • 立命館大学情報理工学部
研究機関
  • 立命館大学情報理工学部
報告名称 自律的に再構成する無線センサネットワーク
報告概要 本研究テーマでは無線通信機能を備えたセンサやデバイスが人や自動車などに付属して広域に分散した環境を想定した、新しいアプリケーション(広域環境情報観測、広告配信、リアルタイム交通情報提供システムなど)構築のための基盤技術を研究する。ポストPC時代が叫ばれる現在、携帯電話やPDAのように小型化が進んだ機器に情報処理能力と無線通信機能が装備された。更にこれらの機器は人々が常時携帯することが可能になったため、このように常に移動している端末機器(ノード)間の情報共有にさまざまな機会が生じることになった。現状はこれらのノードは完全にパーソナルの用途としてしか使われていないが、我々は今後、このように大規模に分散した無線通信ノードが作り出すネットワークを用いた応用が、さまざまな可能性をもっていると考えている。たとえば、各ノードが作り出すこの街中に展開したネットワークを利用したアプリケーションを適用することも可能であろうし、第三者がこのネットワークを利用することも充分想定できる。これらのアプリケーションはたとえばユーザのコンテキスト(状況)に適した情報を提供することができ、あるいは利用者が持ち歩く先で取得するさまざまな情報を活用することによって、例えばローカルな単位でも交通事情を即時に把握することが可能となる。本即興的ネットワークはモバイルアドホックネットワークとセンサネットワークの技術に関連する。移動体をノードとし無線通信のためのインフラストラクチャを仮定しないでマルチホップで動的に構成されるネットワークとしてモバイルアドホックネットワーク(MANET)があるが、これらのネットワークは動的な環境に適応できるがその目的がノード間の通信であるため、通信が切れないためのオーバヘッドは非常に高い[1]。一方、センサネットワークの研究は盛んに行なわれているがこれらのアプリケーションは現段階では静的なネットワークに限られている[2-4]。本研究テーマではセンサネットワークのデータ属性指向のクエリやルーティングを街中の動的で即興的なネットワーク環境に応用することを目指している。したがって、MANETよりオーバヘッドが少ないプロトコルでありながら、センサネットワークより動的な変化に耐久性のあるシステムの実現を目標とする。
画像

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研究分野
  • 計算機網
  • 無線通信一般
関連発表論文 (1) 岩井将行、中澤仁、西尾信彦、徳田英幸、“分散コンポーネントによる即興的アプリケーション構成機構の実現”、情報処理学会論文誌「システムソフトウェアの新しい潮流」特集号、2002/6月、Vol.43、No.6、pp.1664-1676、2002
(2) 永田智大、西尾信彦、徳田英幸、“サービス利用状況の変化に対する適応支援機構”、情報処理学会論文誌、2003/3月、Vol.44,No.3,pp.835-847,2003
(3) 西尾信彦、徳田英幸、`Improvised Network構築のための基盤技術”、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会、2002.2.14
(4) 西尾信彦、徳田英幸、“移動クラスタ方式によるアドホックセンサネットワーク構成管理”、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会、2002.6.27
(5) 岩谷晶子、西尾信彦、徳田英幸、GOMASHIO:アドホックセンサネットワークにおけるノード位置特定方式、日本ソフトウェア科学会第五回プログラミングおよび応用のシステムに関するワークショプ(SPA'02)、2002.3.5
(6) 西尾信彦、村瀬正名、徳田英幸、“引力・斥力モデルに基づいたセンサノードの動的配置手法”、情報処理学会第92回システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会(OS)、2003.2.27、立命館大学びわこ・くさつキャンパス
(7) 西尾信彦、高汐一紀、青木崇行、村瀬正名、松宮健太、徳田英幸、“スマートホットスポット:即興的にユビキタススマートコンピューティング環境を現出する” 、ソフトウェア科学会ソフトウェアシステム研究会第6回プログラミングおよびシステムに関するワークショップ(SPA'03)、2003/3/12-14、
(8) 西尾信彦、“Improvised Networkプロジェクト概要”、ソフトウェア科学会ソフトウェアシステム研究会第6回プログラミングおよびシステムに関するワークショップ(SPA'03)、2003/3/12-14、
(9) 西尾信彦、“環境コンピューティング:Smart SpaceからSensor Network”、独立行政法人 産業技術総合研究所 講演会、2003.3.20
(10) G. Lambertsen、西尾信彦、“非意図的な移動に適応するセンサーネットワークのホットスポットクラスタ生成と維持方式”、第93回システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究発表会(OS93)、2003/5/8-9
(11) 西尾信彦、“ユビキタス環境におけるセンサーネットワーク技術の適用”、電子通信情報学会次世代ネットワークソフトウェア時限研究会第一回研究会、2003/6/26-27
(12) 西尾信彦、“Improvised Network Project:ユビキタス環境におけるセンサネットワーク技術の適用”、大阪産業創造館主宰事業化に向けたアカデミーからの技術発表会-ユビキタス・組み込み系システムによる新たなビジネスチャンス-、2003.7.8
(13) 西尾信彦、“IT社会の未来~ユビキタス社会は私たちの生活をどう変えるのか~”、草津市生涯学習大学専門コース「立命館びわこ講座」、2003.10.4
(14) G. Lambertsen、N.Nishio, “Dynamic Clustering Techniques in Sensor Network”,ソフトウェア科学会ソフトウェアシステム研究会、第七回プログラミングおよび応用システムに関するワークショップ(SPA2004)、2004/3/1-3、
(15) 西尾信彦、“Bulding Ubiquitous Computing Environment in Downtown Improvised Sensor Networks”、ソフトウェア科学会ソフトウェアシステム研究会、第七回プログラミングおよび応用システムに関するワークショップ(SPA2004)、2004/3/1-3
(16) 瀧本栄二、西尾信彦、“N-1 Simulator:実機を用いたセンサネットワーク実験環境の実現”、ソフトウェア科学会ソフトウェアシステム研究会、第七回プログラミングおよび応用システムに関するワークショップ(SPA2004)、2004/3/1-3
(17) 西尾信彦、“ユビキタス技術の最新技術動向”、滋賀県高度情報化推進会議第1回ユビキタス研究会、2003.12.24
(18) 西尾信彦、“BKCにおけるユビキタス技術の技術動向(前編)”、滋賀県高度情報化推進会議第2回ユビキタス研究会、2004.1.26
(19) 西尾信彦、“BKCにおけるユビキタス技術の技術動向(後編)”、滋賀県高度情報化推進会議第3回ユビキタス研究会、2004.2.27
(20) 西尾信彦、“本当に使い{ものに|たく}なるユビキタス技術を目指して”、関西IT共同体The IT Cluster Forum 2004、2004.3.8
(21) 西尾信彦、“環境コンピューティングとしてのセンサネットワーク”、マルチメディア推進フォーラムPart 288基地局不要の新たなサービスインフラ「無線アドホックネットワーク」-センサネツトワークから実用化へ-、2004.3.19
(22) 西尾信彦、“ユビキタス技術実用展開のためのプラットフォーム構築”、電子通信情報学会無線通信システム/コミュニケーションクオリティ研究会、2004/4/22-23
(23) G. Lambertsen、N. Nishio、“Clustering Techniques for Coopertive Processing with Support for Unintentional Movement in Dynamic Sensor Networks”、情報処理学会SACSIS2004-先進的計算基盤システムシンポジウム、2004/5/26-28
(24) 竹田和弘、西尾信彦、“Multi-Hop on Table-Top:アドホック/センサネットワークにおけるスケーラブルな評価環境”、第3回SPAサマーワークショップ(SPA-SUMMER2004)、2004/8/23-24
(25) 首藤幸司、西尾信彦、“センサネットワークにおける自律的なデータ集約機構”、第3回SPAサマーワークショップ(SPA-SUMMER2004)、2004/8/23-24
(26) 谷清人、西尾信彦、“Multi-Hop on Table-Topにおける通信プロトコル非依存の実現”、第3回SPAサマーワークショップ(SPA-SUMMER2004)、2004/8/23-24
(27) G. Lambertsen、西尾信彦、“ユビキタス環境のセンサネットワーク:即興的ネットワークを実現するクラスタ方式”、第3回SPAサマーワークショップ(SPA-SUMMER2004)、2004/8/23-24、
(28) G. Lambertsen、竹田和弘、瀧本栄二、西尾信彦、“複合現実手法によるネットワークシミュレータの電波状況反映機構”、FTT2004第3回情報科学技術フォーラム、2004.9.7
(29) 首藤幸司、G. Lambertsen、西尾信彦、“クラスタリングプロトコルの最適化を図るクラスタ処理機構”、FTT2004第3回情報科学技術フォーラム、2004.9.7
(30) K. Takashio, S. Aoki, M. Murase, K. Matsumiya, N. Nishio, H. Tokuda,“Smart Hot-spot -Taking Ubiquitous Smart Computing Environments Anywhere”, International Conference on Pervasive Computing . Pervasive 2002, 2002.8.27, Zurich, Switzerland
(31) Nobuhiko Nishio,“Improvised Network Project : Autonomously Reconfigurable Mobile Network”, The 3rd Keio-CMU Workshop for Emerging Technologies 2002, 2002.8.6, Carnegie-Melon University, USA
(32) 西尾信彦、“Improvised Network: Autonomously Reconfigurable Mobile Network”、The Fifth Symposium on Operating Systems Design and Implementation(OSDI 2002), 2002.12.10, Boston, USA
(33) 西尾信彦、“N-1 Network Simulation: A Mixed-Reality Approach for Wireless Ad-hoc Network Performance Evaluation”, ACM Mobi Com 2003, the Ninth Annual International Conference on Mobile Computing and Networking; 2003/9/14-19, San Diego, USA
(34) N. Nishio,“Ubiquitous Computing in the Streets Supported by a Network of Vending Machines”, The Fifth Annual Conference on Ubiquitous Computing 2003 : Workshop on Location-Aware Computing (part of UbiComp 2003), 2003/10/12-15, Seattle USA
(35) G. Lambertsen, N.Nishio,“Location-aware Computing using P2P Technology in a Network of Vending Machines”, The Fifth Annual Conference on Ubiquitous Computing 2003 : Workshop on Location-Aware Computing (part of UbiComp 2003), 2003/10/12-15, Seattle, USA
(36) N. Nishio,“Ubiquitous Computing in the Streets: Through Vending Machines Network to N-1 Network Simulation”, The 4th Keio-CMU Workshop for Emerging Technologies 2003, 2003/10/16-17, Pittsburgh, USA
(37) G. Lambertsen, N. Nishio,“Simulation of Mobile Sensor Network Hotspot Cluster the ns-2 Network Simulator”, The 4th Keio-CMU Workshop for Emerging Technologies 2003, 2003/10/16-17, Pittsburgh, USA
(38) G. Lambertsen, Y. Enokibori, K. Takeda, K. Tani, K. Shuto, N. Nishio,“Multi-Hop on Table-Top : A Scalable Evaluation Workbench for Wireless Ad-Hoc/Sensor Network Systems,”The Sixth International Conference on Ubiquitous Computing 2004, 2004/9/7-10 England
(39) 西尾信彦、“超小型デバイス用無線とセンサネットワーク技術”、電子通信情報学会 学会誌 2004年5月号、2004/5月
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/強調と制御
研究報告資料
  • 西尾 信彦. 自律的に再構成する無線センサネットワーク. さきがけライブ2004 「強調と制御」領域 研究報告会講演要旨集 インタラクションとコミュニケーション ~主観の客観科学を目指して~ (研究期間2001-2004), 2005. p.68 - 76.

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