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染色体ゲノムの機能領域を区分するバウンダリーエレメントの解明とその応用

研究報告コード R070000176
整理番号 R070000176
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 石井 浩二郎
研究者所属機関
報告名称 染色体ゲノムの機能領域を区分するバウンダリーエレメントの解明とその応用
報告概要 染色体ゲノムからの遺伝子の発現制御は、主に遺伝子DNAの折り畳み度を調節するクロマチン構造の変化で体現される。従って遺伝子が連なった各染色体には、全長に沿って異なるクロマチン構造領域が混在することになる。しかしながら各領域のクロマチン構造は近傍DNAに自律的に伝播していく特性を有するため、特に遺伝子が近接している染色体部位においては、クロマチン構造変換効果を遮断してあいまいさを排除する「隔壁」が、ダイナミックな細胞プログラムの緻密かつ正確な発動にとって不可欠となる。そのようなクロマチン構造の隔壁として働く「バウンダリーエレメント」の研究は現在世界各地で進められているが、その分子的本質は未だ不明なままである。本研究では、染色体ゲノムの機能領域を区分すると考えられるバウンダリーエレメントが特にヘテロクロマチン構造を遮断する仕組みについて、分裂酵母を実験材料に詳細な解析を行った。
研究分野
  • 細胞構成体の機能
  • 遺伝子の構造と化学
関連発表論文 (1) Ishii, K. and Laemmli, U. K.: Structural and dynamic functions establish chromatin domains. Molecular Cell 11: 237-248, 2003
(2) Saitoh, S., Ishii, K., Kobayashi, Y. and Takahashi, K.: Spindle checkpoint signaling requires the Mis6 kinetochore subcomplex, which interacts with Mad2 and mitotic spindles. Molecular Biology of the Cell 16: 3666-3677, 2005
(3) Ishii, K., Hiraga, Y. and Takahashi, K.: An RNA element controlling siRNA production and heterochromatin assembly in fission yeast.(投稿中)
(4) 石井浩二郎:核膜孔への連繋による染色体の機能的区分。実験医学 21:1874-1880,2003
(5) 石井浩二郎:バウンダリーエレメント。生体の科学 55:398-399,2004
(6) 石井浩二郎:小分子RNAと染色体制御。BIO Clinica 20:1077-1082,2005
(7) Ishii, K.: Breaking and tessellating the contiguous nuclear genome. In Nuclear Dynamics, Nagata T. and Takeyasu K. Ed., Springer-Verlag Inc. (印刷中)
(8) 石井浩二郎、Arib, G.、Lin, C.、Van Houwe, G.、Laemmli, U. K.: 核膜孔への連繋による染色体の機能的な区分化。第25回 日本分子生物学会年会 横浜(2002)
(9) Ishii, K. and Laemmli, U. K.: Structural and dynamic functions establish heterochromatin boundaries in budding yeast. International Workshop on Nuclear Dynamics, Yokohama, Japan (2002)
(10) 石井浩二郎:出芽酵母でクロマチンの機能境界となる二種類の機構。大阪大学蛋白質研究所セミナー「ゲノムの境界とインスレーター」大阪(2003)
(11) 石井浩二郎、Laemmli, U. K.: ヘテロクロマチンを遮断するバウンダリーエレメントの形成機構。第20回 染色体ワークショップ 京都(2003)
(12) 石井浩二郎、Laemmli, U. K.: 染色体の区分化を担うバウンダリーエレメントの分子機構。第56回 日本細胞生物学会大会 滋賀(2003)
(13) Ishii, K. and Laemmli, U. K.: Molecular mechanisms of boundary elements that delimit heterochromatin domains. 第76回 日本生化学会大会 横浜(2003)
(14) 石井浩二郎、Laemmli, U. K.、平賀由利子、高橋考太:バウンダリーエレメントによるヘテロクロマチン領域画定機構。第26回 日本分子生物学会年会 神戸(2003)
(15) 石井浩二郎:染色体転写調節効果の遮断機構。第3回 転写研究会 つくば(2004)
(16) 石井浩二郎:酵母を用いた染色体機能ドメイン構築の機構解剖。第16回 酵母合同シンポジウム 大阪(2004)
(17) 石井浩二郎:染色体における機能ドメイン境界の形成機構。第68回 熊本大学発生医学研究センターCOEリエゾンラボ研究会 熊本(2004)
(18) Ishii, K., Hiraga, Y. and Takahashi, K.: An RNAi- and heterochromatin-mediated de novo gene silencing in fission yeast. Interntional Symposium on Study of Life Inheritance, Nara, Japan (2005)
(19) Ishii, K., Hiraga, Y., Urano, T. and Takahashi, K.: An RNAi-mediated gene silencing triggered by transcription in fission yeast. EMBO/FEBS Conference on Nuclear Structure and Dynamics, La Grande Motte, France (2005)
(20) Ishii, K., Hiraga, Y. and Takahashi, K.: Induction of siRNA production and heterochromatin assembly in fission yeast. International Symposium on Ran and Cell Cycle, Hyogo, Japan (2005)
(21) 石井浩二郎、平賀由利子、高橋考太:分裂酵母セントロメア配列によるsiRNA産生とヘテロクロマチン形成の誘導。第28回 日本分子生物学会年会 福岡(2005)
(22) 石井浩二郎:転写産物代謝によるヘテロクロマチンの誘導。第5回 転写研究会 新潟(2006)
(23) 石井浩二郎、高橋考太:分裂酵母ヘテロクロマチン形成に関与するRNAの性質と機能。第23回 染色体ワークショップ 広島(2006)
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/情報と細胞機能
研究報告資料
  • 石井 浩二郎. 染色体ゲノムの機能領域を区分するバウンダリーエレメントの解明とその応用. 個人型研究さきがけタイプ 「情報と細胞機能」領域 研究報告会 講演要旨集 第2期研究者(研究期間2001-2004), 2006. p.5 - 8.

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