TOP > 研究報告検索 > 低酸素シグナルによる生体機能調節機構の解明と疾患治療への応用

低酸素シグナルによる生体機能調節機構の解明と疾患治療への応用

研究報告コード R070000183
整理番号 R070000183
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 牧野 雄一
研究者所属機関
報告名称 低酸素シグナルによる生体機能調節機構の解明と疾患治療への応用
報告概要 低酸素環境における生体応答あるいは低酸素シグナルによる生体機能の調節は実に多彩であり、その組織特異性、状況特異性などの多様性の分子機構については不明な点を多く残している。低酸素に対する生体適応の異常や破綻が多くの疾患・病態の成立に密接に関わることが明らかにされ、生体低酸素応答制御機構の本質的理解が生理学的のみならず臨床医学的にも要求されている。IPASは低酸素などの細胞外環境因子によって誘導され、低酸素誘導性転写因子HIF-1とともに、低酸素シグナル伝達系におけるフィードバック制御、他の細胞内シグナルとのクロストークなどを媒介する重要な分子であり、低酸素下の生体機能の多様かつ精緻な制御に貢献していると考えられる。そこで、本研究は、① IPAS発現制御機構の解析による生体低酸素応答のフィードバック制御機構の分子基盤の解明、② IPASネットワークの解析とその生理学的意義の解明、③ IPASシステムの異常と疾患・病態との関連の解明を目的とし、低酸素環境下における生体機能調節機構を分子から個体レベルまで明らかにして低酸素が関わる病態の克服法開発の分子基盤を築くことをめざして開始された。
研究分野
  • 動物に対する影響
  • 遺伝子発現
関連発表論文 (1) Makiko Matsumoto, Yuichi Makino, Tetsuhiro Tanaka, Hirotoshi Tanaka, Nobuhiro Ishizaka, Eisei Noiri, Toshiro Fujita, and Masaomi Nangaku Induction of Renoprotective gene expression by cobalt ameliorates ischemic injury of the kidney in rats. J. Am. Soc. Nephrol, 14: 1825-1832 (2003)
(2) Tsunenori Kodama, Noriaki Shimizu, Noritada Yoshikawa, Yuichi Makino, Rika Ouchida, Kensaku Okamoto, Testuya Hisada, Hiroshi Nakamura, Chikao Morimoto, and Hirotoshi Tanaka. Role of the glucocorticoid receptor for regulation of hypoxia-dependent geen expression J. Biol, Chem., 278: 33384-33391 (2003)
(3) Yuichi Makino, Hiroshi Nakamura, Eiji Ikeda, Kei Ohnuma, Kenji Yamauchi, Yuataka Yabe, Lorenz Poellinger, Yasunori Okada, Chikao Morimoto, and Hirotoshi Tanaka Hypoxia-inducble factor regulates survival of antigen receptor-driven T cells J. Immunol., 171: 6534-6540 (2003)
(4) Helene Ameln, Thomas Gustafsson, Carl Johan Sundberg, Lorenz Poellinger, Eva Jansson, and Yuichi Makino Physiological activation of hypoxia-inducible factor-1 in human skeletal muscle FASEB J., 19: 1009-1011 (2005)
(5) Hiroshi Nakamura, Yuichi Makino, Kensaku Okamoto, Lorenz Poellinger, Kei Ohnuma, Chikao Morimoto, and Hirotoshi Tanaka TCR-engagement increases HIF-1a protein synthesis via rapamycin-sensitive pathway under hypoxic conditions in human peripheral T cells J. Immunol. 174: 7592-7599 (2005)
(6) IPASによる低酸素応答性遺伝子発現の制御 牧野雄一 臨床免疫 41:472-476 (2004)
(7) 低酸素シグナルによる末梢でのT細胞の制御 牧野雄一、森本幾夫、田中廣壽 臨床免疫 43:92-96 (2005)
(8) 広島大学若手研究者によるクロマチン研究会 (2003年、広島市) IPASによる生体低酸素応答の制御 牧野雄一
(9) 第8回酸素ダイナミクス研究会 (2003年、神戸市) HIF-1 機能抑制分子 IPAS による生体低酸素応答制御の分子機構 牧野雄一、中村博志、岡本健作、田中廣壽
(10) 横浜市立大学大学院総合理学特別講義 (2003年、横浜市) 生体の低酸素環境への適応機構 牧野雄一
(11) 聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター セミナー (2003年、川崎市) 低酸素誘導性転写因子による生体機能調節機構 牧野雄一
(12) 第47回日本リウマチ学会学術集会 (2003年、東京都) HIF-1 機能抑制分子 IPAS による低酸素応答のフィードバック制御機構 牧野雄一、中村博志、 Lorenz Poellinger、田中廣壽
(13) 第1回がんとハイポキシア研究会 (2003年、京都市) IPAS による生体低酸素応答制御の分子機構 牧野雄一
(14) 第48回日本リウマチ学会学術集会 (2004年、岡山市) T細胞における低酸素応答性転写因子 HIF-1 の役割の解析 牧野雄一、中村博志、大沼圭、森本幾夫、田中廣壽
(15) 6 th International Symposium on vonHippel-Lindau Disease (2004、 Kouchi, Japan) Plenary workshop Negative feedback regulation of hypoxia-inducible gene expression by a bHLH/PAS factor IPAS Yuichi Makino,Arvydas Kanopka,Hiroshi Nakamura,Lorenz Poellinger,Hirotoshi Tanaka
(16) Vilnius Institute Biotechnology Seminar (2004,Vilnius, Lithuania) Negative feedback regulation of hypoxia-inducible gene expression by IPAS Yuichi Makino,Arvydas Kanopka, and Lorenz Poellinger
(17) 第2回がんとハイポキシア研究会 (2005年、つくば市) 低酸素応答性遺伝子発現のネガティブフィードバック制御機構 牧野雄一
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/情報と細胞機能
研究報告資料
  • 牧野 雄一. 低酸素シグナルによる生体機能調節機構の解明と疾患治療への応用. 個人型研究さきがけタイプ 「情報と細胞機能」領域 研究報告会 講演要旨集 第2期研究者(研究期間2001-2004), 2006. p.39 - 42.

PAGE TOP