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核マトリクス結合蛋白質によるRNP再構築と分配機構の解明

研究報告コード R070000190
整理番号 R070000190
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 廣瀬 哲郎
研究者所属機関
報告名称 核マトリクス結合蛋白質によるRNP再構築と分配機構の解明
報告概要 ヒトをはじめとした哺乳類の遺伝子は、数多くの長大なイントロンによって分断されている。そのため遺伝子が発現するためには、転写後段階で複雑なRNAプロセシングが正確に行われ、さらにプロセシングが完了した成熟mRNAのみが選択的に細胞質に輸送され翻訳される必要がある。こうした成熟mRNAのみを核外輸送するためのRNA識別機構には、その前段階のRNAスプライシング機構が重要な役割を果たしていることが知られているが、それに至る分子メカニズムは理解されていない。一方、前駆体mRNAやイントロンさらには一部の蛋白質をコードしていないノンコーディングRNAには積極的にRNAを核内に留め置く機構が働いており、このとき核マトリクスと呼ばれる核内構造体が重要な役割を果たしている事が示唆されている。そこで本研究では、細胞核で生み出されたRNAがプロセシングされて成熟化する過程と、その後のRNAの細胞内の挙動の決定機構とをリンクする分子メカニズムの解明を目標に研究を行った。
研究分野
  • 生物学的機能
  • 遺伝子発現
関連発表論文 (1) Hirose, T., Ideue, T., Nagai, M., Hagiwara, M., Shu, M-D., Steitz, J.A. A spliceosomal intron binding protein, IBP160, links position-dependent assembly of intron-encoded box C/D snoRNP to pre-mRNA splicing. Mol. Cell. 23, 673-684. (2006)
(2) Hirose, T., Shu, M-D., Steitz, J. A. Splicing of U12-type introns deposits an exon junction complex Competent to induce nonsense-mediated mRNA decay. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 1O1 , 17976-17981 (2004)
(3) 佐々木保典、廣瀬哲郎 snoRNAの生合成と機能に関する新知見、蛋白質核酸酵素増刊「RNAと生命」印刷中
(4) 井手上賢、廣瀬哲郎 RNAプロセシングを監視する核内RNA品質管理機構、蛋白質核酸酵素増刊「細胞核の世界」51,2205-2209(2006)
(5) 廣瀬哲郎、塩見美喜子 機能性RNAの基本的な特徴と機能、ゲノム医学 6,97-101(2006)
(6) 廣瀬哲郎 RNAプロセシングの進行を規定するRNPリモデリング、実験医学 23,1896-1901(2005)
(7) 廣瀬哲郎 RNAの転写後修飾に必要なsnoRNAのユニークな生合成機構、実験医学増刊号「RNA研究の新展開」22,71-76(2004)
(8) 廣瀬哲郎 イントロンから生み出されるsnoRNAの発現戦略と新たな機能、ゲノム医学4,29-34〈2004)
(9) 廣瀬哲郎 イントロンを介した遺伝子発現の協調機構、蛋白質核酸酵素 49,1288-1295(2004)
(10) 廣瀬哲郎、佐々木保典、ヒトのnon-codingRNA様転写物とmRNAとの細胞内挙動の違いについて
日本分子生物学会シンポジウム、2006年12月8日
(11) T.Hirose、イントロンとエクソンのスプライシング後運命決定機構、第78回日本生化学会ミニシンポジウム、2005年10月22日
(12) T.Hirose,T. Ideue,M.Nagai,Mei-Di Shu and Joan A Steitz,The ATPase-likespliceosomal protein,X160,is a general intron-binding Protein that recruits factors involved in late stages of splicing and post-splicing events.Cold Spring Harbor Meeting:Eukaryotic mRNA processing」2005年8月25日
(13) T.Hirose Mechanistic insights into the linkage between pre-mRNA splicing and snoRNP biogenesis. 文部省特定領域研究「RNA情報網」公開シンポジウム、2005年8月8日
(14) T.Hirose Strategy for efficient expression of intron-encoded small RNAs. International symposium:Strategies for the acquirement of functional diversity of proteins(東京)2005年1月20日
(15) T.Hirose Novel coupling mechanism between splicing and intron-encoded snoRNP biogenesis.国際シンポジウム「選択的スプライシングによる多様性の創造」(東京)2004年12月4日
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/情報と細胞機能
研究報告資料
  • 廣瀬 哲郎. 核マトリクス結合蛋白質によるRNP再構築と分配機構の解明. 個人型研究さきがけタイプ 「情報と細胞機能」領域 研究報告会 講演要旨集 第3期研究者(研究期間2003-2006), 2007. p.21 - 23.

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