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薬剤耐性化問題の克服を目指した多剤排出蛋白質による薬剤認識機構の解明

研究報告コード R070000210
整理番号 R070000210
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 村上 聡
研究者所属機関
  • 大阪大学産業科学研究所
研究機関
  • 大阪大学産業科学研究所
報告名称 薬剤耐性化問題の克服を目指した多剤排出蛋白質による薬剤認識機構の解明
報告概要 多剤排出蛋白質は、病原性細菌の細胞やがん細胞から、抗生物質や抗がん剤などの多種多様な化学療法剤を排出するはたらきを持つ膜蛋白質です。細胞に入って有効性を発揮する薬剤を能動的に細胞外に排出し、それを無効にしてしまいます。これは院内感染や抗がん剤耐性化などの薬剤耐性化問題の主因であり、臨床上大きな問題になっています。これら薬剤耐性化問題の克服を目指し、多剤排出蛋白質による多剤認識と、その排出の仕組みを詳細な立体構造に基づいて本質的に理解することを目的とし研究を行ってきました。
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研究分野
  • 生体膜一般
  • 抗細菌薬の基礎研究
関連発表論文 (1) Satoshi Murakami, Ryosuke Nakashima, Eiki Yamashita and Akihito Yamaguchi, “Crystal structure of the bacterial multidrug efflux transporter AcrB” Nature 419, 587-593 (2002)
(2) Satoshi Murakami and Akihito Yamaguchi, “Multidrug-exporting secondary transporters”Curr. Opin. Struct. Biol. 13, 443-452 (2003)
(3) Satoshi Murakami, Norihisa Tamura, Asami Saito, Takahiro Hirata and Akihito Yamaguchi, “Extramembrane Central Pore of Multidrug Exporter AcrB in Escherichia coli Plays an Important Role in Drug Transport”J. Biol. Chem. 279, 3743-3748 (2004)
(4) Hiroaki Adachi, Satoshi Murakami, Ai Niino, Hiroyoshi Matsumura, Kazufumi Takano, Tsuyoshi Inoue, Yusuke Mori, Akihito Yamaguchi and Takatomo Sasaki Membrane Protein Crystallization Using Laser Illradiation. Jpn. J. Appl. Phys. 43, No.10B, L1376-L1378 (2004)
(5) Hiroshi Kitano, Satoshi Murakami, Hiroaki Adachi, Hiroyoshi Matsumura, Kazufumi Takano, Tsuyoshi Inoue, Yusuke Mori, Masaaki Doi and Takatomo Sasaki Processing of Membrane Protein Crystal Using UV Laser Irradiation J. Biosci. Bioeng. 100, 50-53 (2005)
(6) Norihisa Tamura, Satoshi Murakami, Yoshiaki Oyama, Masaji Ishiguro, Akihito Yamaguchi Direct Interaction of Multidrug Efflux Transporter AcrB and Outer Membrane Channel TolC Detected via Site-Directed Disulfide Cross-Linking, Biochemistry 44, 11115-11121 (2005)
(7) 村上聡、山口明人 多剤排出トランスポーターAcrBの結晶構造解析。細胞工学 21, 1520-1521 (2002)
(8) 村上聡、山口明人 異物排出トランスポーターの結晶構造、ついに決まる。蛋白質・核酸・酵素 48,26-32 (2003)
(9) 村上聡、中島良介、山下栄樹、山口明人 大腸菌多剤排出トランスポーターAcrBの結晶構造解析 日本結晶学会誌 45,256-261 (2003)
(10) タンパク質のかたちから生命の謎を解く 生物マシーナリー構造生物学の最前線(編集者:田之倉優,総ぺージ数:232頁),、村上聡、(分担執筆)、株式会社クバプロ、(2004)pp.178-190.
(11) 村上聡、山口明人 薬剤排出タンパク質の構造と機能~薬剤耐性化の克服を目指して バイオサイエンスとインダストリー 62, 11-16 (2004)
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/たんぱく質関連領域
研究報告資料
  • 村上 聡. 薬剤耐性化問題の克服を目指した多剤排出蛋白質による薬剤認識機構の解明. 2005年度“たんぱく質関連領域”合同シンポジウム 要旨集 「生体分子の形と機能」, 2005. p.49 - 52.

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