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スフィンゴ脂質の自己組織化と細胞機能

研究報告コード R070000302
整理番号 R070000302
掲載日 2008年4月11日
研究者
  • 清川 悦子
研究者所属機関
報告名称 スフィンゴ脂質の自己組織化と細胞機能
報告概要 細胞には数千種類の脂質が存在し、生体膜上で脂質は均一に分布していない。脂質分布の違いが、細胞膜に存在する蛋白質の分布をも決定し、延いては細胞の機能を決定しているといってよい。脂質分布の違いとは、自己組織化の違い、即ち、分子間の相互作用の形式・強度の違いである。これら分子間の相互作用は、ナノメートル単位の観察が出来て、初めて可能となるが、このような研究は現在始まったばかりである。脂質の組織化から細胞の機能を考えるために、1)分子間の相互作用を詳細に検討することで得られる生体膜の詳細な理解と、2)細胞1つ・個体1つを、1システムとして認識しその制御機構を知ること、の2点をリンクさせることが必要だと考えている。スフィンゴミエリンはモデル膜でも生体膜でも、自己集合して数十ナノメートル程度の微小領域を形成し、細胞機能を発揮させる信号伝達経路の起点になっていると考えられるが、その詳細は不明である。スフィンゴミエリンを標識出来る特異的プローブを開発し、生きた細胞における生体膜のダイナミクスの可視化を目指す。合わせて他の生体膜構成脂質特異的プローブも開発し比較検討し、相互作用の基本原理を探索する。最終的には、生きた細胞1つ・個体1つにおいて時間的・空間的観察をとおし、信号伝達に関わる脂質集合の動作機構の解明を目標とする。
画像

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研究分野
  • 生物学的機能
関連発表論文 (1) Kiyokawa, E., Baba, T., Otsuka, N., and Kobayashi, T. Surface distribution and internalizaiton of endogenous sphingomyelin monitored by non-toxic lysenin. Manuscript in preparation.
(2) Kiyokawa, E., Baba, T., Otsuka, N., and Kobayashi, T. Physical and functional heterogeneity of lipid rafts monitored by sphingomyelin-specific probes. Submitted.
(3) Kiyokawa, E., Makino, A., Ishii, K., Otsuka, N., Yamaji-Hasegawa, A., and Kobayashi, T. Recognition of sphingomyelin by lysenin and lysenin-related proteins. Biochemistry, 43, 9766-9773, 2004.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/組織化と機能
研究報告資料
  • 清川 悦子. スフィンゴ脂質の自己組織化と細胞機能. さきがけライブ2004 ナノテクノロジー分野合同研究報告会 「組織化と機能」領域 講演要旨集(研究期間:2001-2004), 2005. p.2 - 7.

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