TOP > 研究報告検索 > 耐病性植物作出を目指した植物細胞死の制御系の解明

耐病性植物作出を目指した植物細胞死の制御系の解明

研究報告コード R090000043
掲載日 2009年3月13日
研究者
  • 初谷 紀幸
研究者所属機関
  • 北海道大学 大学院医学研究科
報告名称 耐病性植物作出を目指した植物細胞死の制御系の解明
報告概要 これからの農業では、植物が本来もつ自己防衛能力を強化した耐病性作物の分子育種が注目されている。その技術基盤として、病原体感染に対する植物の生体防御機構を分子レベルで解明することが緊急かつ必須の課題である。植物は病原体の感染から身を守るために様々な防御系を進化させてきた。そのなかでも、汎用性の高い防御戦略が、病原体の認識に基づいて誘導される「過敏感細胞死」である。過敏感細胞死は感染を受けた細胞が自らを犠牲にして自発的に死ぬことによって、病原体を封じ込め、周囲の健全細胞への感染拡大を抑制する防御機構である。私はこれまでに植物に固有の液胞が細胞の生死を決定する重要なオルガネラであることを明らかにした。本さきがけ研究では、液胞に着目して過敏感細胞死の分子メカニズムを解明することによって、植物が獲得した生体防御戦略を理解することを目指した。細胞死における液胞の機能を制御することで病害抵抗性作物の分子育種に役立てようとするものである。
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

R090000043_01SUM.gif R090000043_02SUM.gif R090000043_03SUM.gif R090000043_04SUM.gif
関連発表論文 ・I. Saska, A.D. Gillon, Noriyuki Hatsugai, R.G. Dietzgen, I. Hara-Nishimura, M.A. Anderson and D.J. Craik (2007)An asparaginyl endopeptidase mediates in vivo protein backbone cyclization J. Biol Chem. 282:29721-29728.
・Noriyuki Hatsugai, M. Kuroyanagi, M. Nishimura and I. Hara-Nishimura(2006)The cellular suicide strategy of plants. Apoptosis 11:905-911.
・I. Hara-Nishimura, Noriyuki Hatsugai, S. Nakaune, M. Kuroyanagi and M. Nishimura (2005) Vacuolar processing enzyme: an executor of plant cell death. Curr. Opinon Plant Biol. 8:404-408.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/代謝と機能制御
研究報告資料
  • 初谷 紀幸. 耐病性植物作出を目指した植物細胞死の制御系の解明. さきがけ 3領域合同研究報告会 講演要旨集「代謝と機能制御」. p.25 - 27.

PAGE TOP