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スピン偏極-イオン散乱分光法の開発

研究報告コード R090000069
掲載日 2009年4月3日
研究者
  • 鈴木 拓
研究者所属機関
  • 物質・材料研究機構 量子ビームセンター
報告名称 スピン偏極-イオン散乱分光法の開発
報告概要 磁性の発現機構の解明には、磁気構造(スピン配列)の解析が不可欠です。しかし、中性子散乱やX線磁気円二色性分光等の既存の磁性分析手法では、表面(最外原子層)に限定した元素選別スピン状態が得られないため、表面の磁気構造解析は至難です。したがって、表面磁性の発現機構に関する理解は殆ど進んでおらず、表面磁気構造解析手法の確立が強く要請されています。本研究では、表面の磁気構造解析を可能にする新手法として「スピン偏極-イオン散乱分光法」(SP-ISS)の開発に挑みました。このSP-ISSの測定原理は、これまで分析手法に用いられたことのない物理現象である「イオン中性化のスピン依存」で、これによって最表面の元素選別スピン分析が初めて実現されました。SP-ISSによって表面の磁気構造解析が広く可能となれば、表面磁性発現機構の解明や、スピントロニクスの開発等の飛躍的な発展が期待されます。
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関連発表論文 ・T. Suzuki and Y. Yamauchi, “Current enhancement of a He+ ion beam by optical pumping”, J. Phys. B 40, 2817, 2007.
・T. Suzuki and Y. Yamauchi, “Spin polarization measurement of metastable He 23S1 atoms in He discharge”, Jpn. J. Appl. Phys. 46, 3673, 2007.
・T. Suzuki and Y. Yamauchi, “Depolarization effects in electron spin polarization of 4He+ ion beam”, Nucl. Instrum. Meth. Phys. Res. B 256, 451, 2007.
・T. Suzuki and Y. Yamauchi. “Generation of polarized 4He+ ion beam by optical pumping using circularly and linearly polarized radiation tuned to DO line(He metastables 23S1-〉 23P0)”, Nucl. Instrum. Meth. Phys. Res. A 575, 343, 2007.
・T. Suzuki and Y. Yamauchi, “Electrostatic linear ion trap for low-energy ion beam storage”, Nucl. Instrum. Meth. Phys. Res. A 562, 53, 2006.
研究制度
  • 戦略的創造研究推進事業 さきがけタイプ(旧若手個人研究推進事業を含む)/構造機能と計測分析
研究報告資料
  • 鈴木 拓. スピン偏極-イオン散乱分光法の開発. さきがけ「構造機能と計測分析」領域 一期生研究報告会 講演要旨集. p.17 - 18.

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